📮KURUME LETTER
地域資源を活用した新たなビジネスの可能性を探る【商学部福永ゼミ】
商学部福永文美夫教授が担当する「演習Ⅱ・演習Ⅲ」において、高良山竹林環境研究所の協力のもと、高良山の竹林でフィールドワークを実施しました。これは、2026年度のゼミテーマである「ビジネスプランの作成」の一環として行われたものです。学生たちは、竹林整備やメンマ製造の現場を体験しながら、地域資源を活用した新たなビジネスの可能性について学びました。
4月28日には、高良山の麓にある高良山竹林環境研究所の活動拠点を訪問し、伐採した幼竹を活用したメンマ作りを体験しました。学生たちは、幼竹を切り出して加工し、商品として形にしていく一連の工程に触れ、地域資源が新たな価値を生み出す仕組みを学びました。
また、竹林整備によって生まれる資源を有効活用しながら、地域課題の解決と事業化を結びつける取り組みに触れ、放置竹林の再生が環境保全だけでなく、新たな産業や交流の場づくりにもつながっていることを実感しました。こうした現場での実践的な学びを通して理解を深め、今回のフィールドワークへとつなげていきました。
6月30日には、御井キャンパス内で高良山竹林環境研究所代表の渡辺琢磨氏による事業紹介が行われました。渡辺氏は、時代の変化とともに活用されなくなった放置竹林の整備を進めながら、竹を活用したメンマの生産・販売をはじめ、地域資源を生かした持続可能な事業展開について説明しました。
高良山竹林環境研究所では、メンマ作りだけでなく、地域の子どもたちとの「メンマ餃子作り」や竹の皮を使った「染物体験」、枯れた竹を燃やして作る「竹炭づくり」(土壌改良材として活用)など、多様な取り組みが行われています。竹炭づくりでは、その余熱を利用してバームクーヘンを焼くなど、地域の人々が楽しみながら交流できるイベントも展開されています。
渡辺氏は「私たちの里山である高良山をきれいにし、次の世代へつないでいくことが目標です」と熱く語り、竹林整備にかける思いや取り組みについて学生たちに伝えました。
その後、学生たちは高良山へ移動し、実際の竹林を訪れました。渡辺氏の案内のもと、整備された竹林や所有者不明で荒廃した竹林を見学しながら、作業現場へ向かいました。
現地では、枯れた竹を運び出したり、竹の伐採や枝葉の切り落としを体験して竹の強度や重さ、扱い方を実際に体感しながら、地域資源としての竹の可能性と、その活用に至るまでの労力や課題についても理解を深めました。作業後には、キレイな竹林が広がっていました。
今回のフィールドワークでは、竹を原料とした「メンマ」の販路拡大に加え、穂先部分を活用した「クラフトジン(蒸留酒)」の生産、新たな料理の開発、さらには竹そのものを使った新商品の開発など、多様な視点からビジネスプランを考えるヒントが示されました。
福永ゼミでは、この経験を踏まえ、後期に向けて学生一人ひとりが地域課題や地域資源に着目しながら、具体的なビジネスプランの作成に取り組んでいきます。
また、昨年度、起業支援団体「START-K」が主催する「KURUMEビジネスコンテスト」にゼミ生がエントリーし、見事に企業賞の受賞を果たしています。
今回のフィールドワークで得た学びや気づきが、新たなビジネスアイデアの創出につながり、地域課題の解決に向けた具体的な提案や、今後のビジネスコンテストへの挑戦へと発展していくことが期待されます。
【関連サイト】