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久留米大学人間健康学部完成記念講演会を開催
🎒キャンパスライフ

久留米大学人間健康学部完成記念講演会を開催

人間健康学部は、2017年に創設され、2021年3月に初めての卒業生を輩出しました。学部の完成を記念して2022年3月20日に御井本館12A教室(御井キャンパス)で「次への挑戦-NEXT CHALLENGE-」をテーマに久留米大学人間健康学部完成記念講演会を開催しました。テーマ設定の背景には、(1)完成を迎えた人間健康学部のさらなる発展に向けた『次への挑戦』、また、(2)個人が現代社会におけるさまざまな課題や困難を克服し生きていくことを『挑戦』ととらえて、ご参加いただいた皆さまで考えてほしいという思いが込められています。

当日は、人間健康学部の卒業生と在学生、永田見生理事長、内村直尚学長をはじめ教職員が参加。新型コロナウイルス感染症対策として入場人数に制限を行い、遠隔教室への中継や保護者などにライブ配信を行う措置も講じました。

はじめに、人間健康学部学部長の吉田典子教授の司会進行のもと、永田理事長が人間健康学部設置の経緯を説明。参加者に向けて「何をするにあたっても正直に向き合ってほしい」とメッセージを送り開会の挨拶としました。


開会を宣言する永田理事長
開会を宣言する永田理事長
副島賢和氏(昭和大学大学院保健医療学研究科)
副島賢和氏(昭和大学大学院保健医療学研究科)

基調講演では、元小学校教論で現在は昭和大病院の院内学級担当教諭を務め、テレビドラマ「赤鼻のセンセイ」のモデルにもなった昭和大学大学院保健医療学研究科の副島賢和准教授に、「涙も笑いも、力になる−院内学級の子どもたちが教えてくれた大切なこと−」と題してご講演いただきました。副島氏は子どもたちの支援を考える際「子どもを中心としたチーム」ではなく「課題を中心としたチーム」を作ることが大切と説明。「課題に対して子どもがチームの一員であるチームを作ることで、その関わり合いからさまざまなことが学べる」とし、「子どもたちとの関わり合いでは、感情に気づき、受け止めることが重要」と話されました。

パネルディスカッションの前には、本学のスポーツアドミニストレーターであり女子ラクビー7人制日本代表選手の中村知春氏から「久留米大学女子ラグビー部創設で目指す姿-未来のオリンピックに向けて-」と題して話題提供がなされました。

中村知春氏
中村知春氏
パネルディスカッションの様子
パネルディスカッションの様子

その後、中村氏に加えて、副島氏、初代人間健康学部長の濵﨑裕子教授、人間健康学部の原賢二准教授が登壇。濵﨑前学部長のコーディネートのもと、変化の多い時代の中での子供たちとの関わり合いにおける課題、今後の展望を中心に意見を交換しました。最後には登壇者から参加者に向けて「学生のパワーは大人を動かす。真っ直ぐな目とキラキラした情熱を忘れずにさまざまなことにチャレンジしてほしい」「常により高く前に進んでほしい」などのメッセージが送られました。

基調講演とパネルディスカッションの間の休憩時間には、3月11日に実施された記念植樹式ダイジェスト映像が配信されました。

最後に内村直尚学長が「人間健康学部は乳幼児から高齢者までの生涯を通じた健康づくりにアプローチしている。学生たちには、全ての年代の『生きる』ということに挑戦(チャレンジ)をしている人々を支えることができる人物を目指して欲しい。そのことは、本学の建学の精神である『仁』につながると思う」と講演会を締めくくり、会場は大きな拍手に包まれました。

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参加した学生は「今日という日は誰にとっても初めての日」という副島先生の言葉を聞いて心がホッとした。人に頼ったり相談したりするのが得意ではなかったが、自分がそうすることで、助け合って生きている姿を子どもたちに見せ、安心をあたえられるような大人になりたいと思った」「4月から保育園に就職が決まっている。『子どもの気持ちを受け止める、今を大切にしてあげる』というのを保育者として心がけたい」などと感想を述べていました。