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社会福祉学科 卒業生の活躍(Vol.3)  「精神保健福祉士」
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社会福祉学科 卒業生の活躍(Vol.3) 「精神保健福祉士」

久留米大学文学部社会福祉学科の学生は毎年約6割の学生が社会福祉に携わる仕事に就いています。そのため、卒業生の多くが、社会福祉施設、医療機関、行政、教育、民間企業等の第一線で活躍しており、卒業生同士のネットワークも強固なものとなってきています。ここでは久留米大学文学部社会福祉学科で社会福祉を学び、福祉、医療、行政、民間企業等で活躍している卒業生を紹介していきます。

中山優さん(平成23年卒業)

出会いやつながりを大切に!

在学中はボランティア活動に積極的に取り組み,様々な福祉分野への関心を高めた。社会福祉士,精神保健福祉士の国家試験に向けては,勉強に取り組みやすい環境やサポートのもと,仲間とともに朝から夜遅くまで勉強に取り組んだ。その結果,社会福祉士,精神保健福祉士の資格を取得した。卒業後は久留米大学病院精神科神経科病棟で精神保健福祉士(PSW)として勤務。

インタビュー

Q.大学で社会福祉を学ぼうと思ったきっかけは何ですか?

もともと,「人の役に立ちたい」,「人に喜んでもらいたい」という気持ちが大きかったのですが,中学生の頃に,曾祖母の介護や祖母の病気を機に,「自分に何ができるだろう」と考えるようになりました。このことがきっかけで,高校も,福祉科のある学校を選択し,もっと福祉の勉強をしたい,将来は福祉に携わる仕事に就きたいという思いが強くなり,社会福祉学科への進学を決めました。

Q.実際に社会福祉学科に入学してみていかがでしたか?

それまで知らなかった色々な福祉の分野について知ることができ,今の仕事にもつながる精神保健福祉の分野に関心を持つことができました。また,入学してたくさんの友人に出会えたことが,私の中では社会福祉学科に入って一番の財産になったと思います。それぞれに,夢や目標をしっかりと持っており,自分の目標を達成していくうえで,とても良い刺激になりました。卒業した今でも交流があり,仕事の相談等もでき,公私ともに頼れる存在を得ることができたと思っています。

Q.将来の仕事に精神保健福祉士として働くことを選んだのはどうしてですか?

身近に精神疾患を抱える方がいたことで,その人の抱える生活のしづらさ,また,その人を支える家族や周りの方の思いに触れる機会があり,関心を持つようになったのがきっかけです。また,私自身,苦しい時期や経験があり,その時,周りに支えてもらったように,自分の経験も仕事に活かされているのではないかと思い精神保健福祉士の仕事を選びました。

Q.実際,働いてみていかがでしたか?

1人職種ということで,はじめはすごく心細い気持もありましたが,だからこそ,積極的に研修会などに足を運び,自分から学びに行く等,動く力を身につけることができたと思います。患者さんの支援を考えるうえでは,多くの関係機関との連携も必要になりますが,顔の見える関係,つながりを築いていくことは,とても重要だと感じていました。院内外ともに,職種や機関を超えて,患者さんのより良い生活のために,様々な視点で一緒に考えることができ,新たな気づきも多く,支援を通じて自分自身の考え方や価値観も変化していったように思えます。

Q.精神保健福祉士という仕事の魅力は何でしょうか?

支援の難しさを感じることも多いですが,それ以上に,患者さんの生き方や病気との付き合い方から,学ぶことがたくさんあります。退院した患者さんから,連絡を頂いたり,病棟まで会いに来て下さったりすることがあり,入院中の関わりにとどまらず,長いスパンで関わることができるのは,とても魅力的だと思っています。患者さんが,回復していく力強さに触れることがで自分も元気をもらっています。

Q.これからの目標を教えてください。

患者さんの回復へのステップを一緒に考えながら,その人に合わせた関わりができるように,自分自身も成長していきたいと思います。

Q.後輩たちにメッセージをお願いします。

学生時代は今振り返ってみると,自分のために使える時間がたくさんあったように思います。自分の興味・関心のあることには積極的に取り組み,出会った人との縁やつながりを大切にしてほしいと思います。そして,将来的には「こうなりたい」というイメージを持って自分の目標に向かって頑張ってください。