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社会福祉学科 卒業生の活躍(Vol.11)  「精神保健福祉士」
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社会福祉学科 卒業生の活躍(Vol.11) 「精神保健福祉士」

久留米大学文学部社会福祉学科の学生は毎年約6割の学生が社会福祉に携わる仕事に就いています。そのため、卒業生の多くが、社会福祉施設、医療機関、行政、教育、民間企業等の第一線で活躍しており、卒業生同士のネットワークも強固なものとなってきています。ここでは久留米大学文学部社会福祉学科で社会福祉を学び、福祉、医療、行政、民間企業等で活躍している卒業生を紹介していきます。

尾嵜雅樹さん(平成22年卒業)

よりよい支援を求めて!!

在学中から数多くの資格試験に挑戦。訪問介護養成研修2級,ビジネス実務法務検定2級,ファイナンシャルプランニング(2級)を取得し,そして社会福祉士・精神保健福祉士にも合格。社会人になってからも職場適応援助者(ジョブコーチ)の研修をうけるなどスキルアップを常に心がけている。

職歴

精神科病院で精神保健福祉士として勤務したのち,現在,特定非営利活動法人福岡県障害者雇用支援センター「あゆむ」に勤務。

インタビュー

Q.大学で社会福祉を学ぼうと思ったきっかけは何ですか?

母が高齢者のデイサービスで介護職をしていたことがきっかけです。母が毎日「Aさんとこんな話をして楽しかった」や「Bさんが笑ってくれてうれしかった」などの楽しい話を聞かせてくれ、その話を聞いているうちに福祉の仕事はとても楽しそうな仕事だと徐々に興味を持つようになりました。そして、母のように楽しく福祉の仕事をして周りの人を笑顔にしていきたいと思いました。

Q.実際に社会福祉学科に入学してみていかがでしたか?

入学前、私の中には「福祉=高齢者」というイメージしかありませんでした。しかし、入学してみると高齢者のみならず、障害・児童・医療など様々な分野の勉強ができ、仕事の選択肢の幅がとても広くなりました。3年生になってからゼミも始まり、ゼミとして様々な資格取得(ファイナンシャルプランナー、ビジネス実務法務検定等)へ向け集中して勉強できる環境を整えていただき、福祉のみならず様々な知識を得て、資格を取得するとともに自身の勉強方法の確立にもつながりました。そして無事、社会福祉士・精神保健福祉士を取得することができました。何度も色んな資格試験にチャレンジし、失敗もたくさんしましたがその失敗とそれに伴う成功という経験が今の私に繋がっていると思います。

Q.卒業して精神保健福祉士として働いておられましたね?実際に現場に出てみていかがでしたか?

卒業後は精神科病院にて精神保健福祉士として勤めました。主に入院手続きや制度上の手続きや管理を行っていました。また、その他にも患者さんについての理解を深めるために作業療法、食事・排泄介助、病院の仕組みを知るために診療報酬の請求など様々な業務をしていました。業務を行う中で入退院を繰り返す方や働きたくても働くことができない方、地域でうまく生活していけない方などたくさんおられました。その中でも地域で生活するために必要な“働く”ことに着目し、働けるようになるためにはどうしたらよいのだろうかと考えるようになり、地域での就労支援に興味をもつようになりました。

Q. 現在、障害者雇用支援センターで働いておられますが、具体的にどのようなお仕事をされているのか教えていただけますか?

私は、就労移行支援事業所という形態の通所施設で障害のある方が一般企業へ就職できるように職業訓練を行っています。実際に利用者の方の作業や社会人としてのマナーなどの指導、職場実習・ハローワークへの同行、企業との連絡調整などを行っています。加えて、訪問型職場適応援助者(ジョブコーチ)として地域で働く障害のある方が職場へ定着できるよう作業支援やご本人と企業の仲介役として調整などを行っています。

Q.「福祉」の仕事の面白さを教えてもらえませんか?

“100%の答えがない”ことだと思います。人を相手にする仕事なので、一人一人支援方法は異なります。全く同じケースということは1つもありません。その方に合った支援を考え、実行し、見直し、次へ繋げる・・・その繰り返しの中で利用者の方から「ありがとう」などの言葉をいただけたときは非常にうれしく思い、やりがいを感じます。“100%の答えがない”ことでより良い支援を行うためにどうしたらよいかを考える面白さがあり、自身のモチベーションアップにもなっていると思います。

Q.これからの目標をお聞かせください。

これからさらに、知識を身につけ経験を積んで、支援が行き届いていないところに必要な支援を届けたいです。そして、たくさんの方に福祉の仕事は今以上に“楽しそうで魅力的な仕事”と興味を持っていただけるようこれからも努力していきたいです。

Q.後輩たちにメッセージをお願いします。

大学は“どこの大学に入るか”も大事ですが、それ以上に入った大学で「自分自身がどのように勉強したか」が一番重要だと思います。福祉に興味を持たれた方!ぜひ一緒に笑顔があふれる楽しい福祉の現場を作っていきませんか。きっと自分自身のスキルアップにも繋がってくると思います。