📮KURUME LETTER
社会福祉学科 教職課程 『 採用試験 合格者 』 インタビュー(Vol.5)
教員試験合格者
馬場江梨香さん
出身高校:福岡県立小郡高校
採用自治体:福岡県 小学校
Q.教員を目指したきっかけを教えてください。
小学校高学年の頃の担任の先生に憧れたからです。中学生の頃、障害のある同級生がいじめを受けていました。しかし、一人ひとりの個性を認めてくれる担任の先生のおかげで、とても仲のいいクラスになり、いじめは無くなりました。私も担任の先生のように子ども達のありのままを受け入れ、成長を支えられる教師になりたいと思いました。そのため、大学では小学校だけではなく、特別支援教育についても学んでいます。
Q.教員採用試験の合格のためにどんな準備をしましたか。
教員採用試験で1番大切にしたことは「時間管理」です。大学生は、時間割を自分で組んだり、アルバイトをしたりと、時間の使い方が比較的自由です。しかし、私は時間をうまく使うことが苦手でした。そこで1日1ページの手帳を使って、勉強する時間を資格化し、習慣化しました。また、私と同じように教師を目指す仲間が集まって、問題を出し合ったり、面接の練習をしたりしました。教員採用試験は、筆記試験だけではなく、人物試験がかなりの割合を占めているので、ともに勉強する仲間の存在はとても大きかったです。また、学内で開かれる課外講座に参加し、学外の友人と一緒に勉強することで、教員採用試験のモチベーションをあげていました。
Q.教育実習はどうでしたか。
小学校、中学校、特別支援学校で教育実習をさせていただきました。まだ大学生なので「教育実習生」ですが、子ども達にとっては「先生」であり、今までの人生で味わったことのない責任を感じました。実際の授業では、全くうまく出来ず、自分の教材研究や子ども達の理解の甘さを痛感しました。落ち込んだり、泣いたりしたこともありましたが、実習校の先生方からのアドバイスや、子ども達の「先生の授業好きだよ」の言葉に何度も何度も励まされました。最終日には、色紙やアルバムももらい、いつも見える場所に飾っています。一生の宝物です。
Q.どんな教師になりたいですか。
私の理想は、「専門性」と「人間性」を兼ね備えた教師です。教師という職業は、わかりやすく、楽しい授業ができることを基本として、子ども達には一人ひとりの個性にあった指導が必要だと考えるからです。理想の教師像に一歩でも近づけるように、日々学び続ける姿勢を大切にしていきたいです。
Q.教員を目指す学生が「社会福祉学科で社会福祉を学ぶ意義」を教えてください。
教育的な視点だけではなく、社会福祉的な視点を持っていることは、社会福祉学科の「強み」であると思います。文科省の調査では、通常学級に在籍する小中学生のうち、発達障害の可能性のある子どもが数%程度いることが明らかになりました。子ども一人ひとりのニーズに応じた教育的支援を考えるなかで、社会福祉的な視点はとても役立つと思います。
Q.後輩達へメッセージをお願いします。
教員採用試験の合格を勝ち取るまで、本当にきつくて、きつくて倒れてしまうのではないかと思いましたが、倒れませんでした。ですから、自分の限界を超えるような努力をする、自分が納得ができるまで頑張ってください。