📮KURUME LETTER

社会福祉学科 教職課程 『 採用試験 合格者 』 インタビュー(Vol.9)
👩‍💼就職

社会福祉学科 教職課程 『 採用試験 合格者 』 インタビュー(Vol.9)

教員試験合格者

村田真歩さん

出身高校:広島新庄高校
採用自治体:福岡県 特別支援学校

Q.教員を目指したきっかけを教えてください。

もともと,誰かに何かを教えるということが好きだったのですが,小学校6年生の時の担任の先生に憧れを抱いたことがきっかけです。当時クラスに障害を抱える友達がいました。しかし,私は,自分たちと同じようにできない友達を仲間はずれにしてしまった経験があります。そのようなとき,担任の先生が,「障害とはどのようなことなのか」,「友達の障害とはどういう障害なのか」,クラスの子ども達全員に話しをされました。そこから,障害について理解できるようになり,障害を抱えていたとしても,クラスの仲間だという大切なことを教えてくださいました。先生みたいな教員になりたい,そして障害を抱える子ども達と関わっていきたいと強く思うようになりました。

Q.教員採用試験の合格のためにどんな準備をしましたか。

3年生の冬頃から本格的に勉強を始めました。一人で勉強することはもちろんのこと、学内で集中的に開講されている「教員採用試験対策講座」を受講したり、学内に教員採用試験受験者のために用意された「教職学習室」を利用して、同じ志を持つ仲間と一緒に切磋琢磨し合いながら勉強をしました。その他にも、実践的な学びをしたいと考え、毎週大学近隣の小学校(特別支援学級)へボランティアに行っていました。ボランティア活動で、実際に子どもと関わるなかで、障害特性を理解したり、学校組織について学ぶことができました。

Q.教育実習はいかがでしたか。

正直、「本当にこの道を選択して正解だったのか」と自問自答する実習になりました。私が担当したクラスは重度のクラスで、介助を必要とし、言葉でコミュニケーションをとるということが難しい、そんなクラスでした。自分の思っていることや、伝えたいことをその時その時で言葉で伝えることができないもどかしさもあってから、叩かれたり、蹴られたりすることもありました。そのような時は、私自身が、心が折れそうになりました。しかし、生徒が微笑んでくれたり、誰かのために自分が出来ることを一生懸命しようと頑張っている姿を見たとき、どんなことがあっても、やっぱり「子ども達は可愛いな」と思い、元気をもらうことができました。「困難の先に感動がある」ということを教えてくれた実習先の先生の言葉の意味が、少しだけわかったような気がしました。

Q.どんな教師になりたいですか。

私が理想とする教師は、子どもの可能性や良さを引き出せるような教師です。そのためには、これからも学び続け、どのような時でも子どもに寄り添う教師でありたいと思います。

Q.教員を目指す学生が「社会福祉学科で社会福祉を学ぶ意義」を教えてください。

子ども達を取り巻く状況が厳しさを増すなか、教育の現場では社会福祉的視点や社会福祉的介入が必要とされているように思います。そのため、社会福祉学科で社会福祉の専門性を習得した学生が教育に携わることはとても大切なことだと思います。私は、相談援助実習で児童分野を選択肢、児童相談所と児童養護施設で実習をしました。実際の児童福祉の現場をこの目で見て、学んだこと、感じたことは、教育の現場でも役立つと思っています。

Q.後輩達へメッセージをお願いします。

ぜひ「これだけは誰にも負けないもの」を学生時代に見つけてください。それが光るときや役立つときが必ず来ると思います。