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医学部看護学科で「感染症の脅威から身を守ろう~手洗いや清掃、マスクの効果をしらべよう~」を開催
🙌課外活動

医学部看護学科で「感染症の脅威から身を守ろう~手洗いや清掃、マスクの効果をしらべよう~」を開催

11月15日、医学部看護学科で「感染症の脅威から身を守ろう~手洗いや清掃、マスクの効果をしらべよう~」を開催しました。

この取り組みは、中学生・高校生を対象に、新型コロナウイルスやインフルエンザなどの感染症について、最新の医学・看護学の情報をもとに講義や実験を行うもので、独立行政法人日本学術振興会の「ひらめき☆ときめきサイエンス」に採択され実施されているものです。

今回は29名の中学・高校生が参加、手洗いやマスクのつけ方、嘔吐物の処理の仕方や防護具の着脱の手順など効果的な予防方法から、感染症の集団発生や生物テロなども想定した除染活動で使用する防護具の着脱訓練の見学などの専門的な内容まで、幅広く「感染症対策」について学びました。医学研究科修士課程の感染症看護分野の大学院生および看護学科学生もサポート役として参加しました。

「感染症と水について」「人類と感染症との闘い」 医学部看護学科長 三橋 睦子教授

感染症と切り離せない「水」についての知識を深め、人類がこれまで歩んできた感染症との闘いの歴史について詳しく学びました。感染を防ぐためのマスクの種類の違いをさまざまな観点から確認しました。

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「手洗いについて」  大学院医学研究科修士課程 綿貫 香苗 氏

感染症から身を守るために大切な予防策の1つ「手洗い」の仕方について学びました。手洗い前と後で汚れがどう変わるかをATP※測定を用いて比較しました。(※地球上のあらゆる生き物がエネルギー元として持っている物質で、それを測定することでどれだけ有機物が存在するかを測定することができる)

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「将来のために自分にフィットするN95マスクを探そう」 大学院医学研究科修士課程 甲斐 美里 氏

感染症の3つの伝播経路である「接触感染」「飛沫感染」「空気感染」、それを防ぐマスクの役割について説明した後、N95マスクのつけ方を学び、その効果を体感しました。

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「感染症予防の落とし穴」 福岡教育大学 大坪 靖直 教授

心理学者である大坪先生曰く、我々の確率に対する認識は概ねのところ当たっているが、感染症のようにかなり異なった結果になることもある。そうした体験を、この確率のゲームで感じてもらいました。

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「生物テロを想定した除染活動をみてみよう」 大学院医学研究科修士課程 丹野 英治 氏

感染症から身を守るための防護具の種類や構造について学び、レベルC防護具の着衣と脱衣の様子を見学しました。

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「吐物処理をやってみよう」 NHO佐賀病院 感染管理認定看護師 執行 えりこ 先生

ノロウイルスを想定した吐物処理と防護具の着脱を体験しました。思い思いの方法で机の上の吐物を処理し、使用後の防護具を脱衣したところ、一見きれいに見える自分の手や机や椅子等の環境に吐物が付着しており、処理が不十分であったことがわかりました。感染しない、感染をひろげないための吐物処理と防護具の着脱の手順について実験をとおして学びました。

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「新型インフルエンザパンデミック発生時のサバイバルゲーム」 医学部看護学科 佐藤 祐佳 准教授

新型インフルエンザのパンデミックが発生した際、社会にどのような影響が起こり得るかについて想定し、何を備えているといいのかについてゲームをとおして考えてもらいました。

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終了証授与

グループで学んだことをまとめて発表し、講義を全て修了した参加者に大坪教授から未来博士号が授与されました。

参加者からは「沢山の実験を通して、普段の感染対策の効果が目に見え、意外と自分の手が汚れていたから正しい手洗いを頑張りたい」「正しい知識を持って感染対策をすることが大事だとわかった」「マスクの効果の実験で種類別の効果を学んだので、マスクの種類を工夫して生活したい」といった声が聞かれました。

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