📮KURUME LETTER
学生主体の地域連携イベント「絣フェスタ2023 ~Sparkle(きらめき)~」を開催
9月10日、久留米シティプラザにて「絣フェスタ2023」が4年ぶりに完全対面で開催されました。
「絣フェスタ・プロジェクト」は、法学部の学生が中心となり企画運営を行い、ファッションショーを通して地元の伝統工芸である久留米絣をPRする地域貢献の取り組みです。学生が個性豊かな絣衣装に身を包み、華やかなファッションショーを演出します。2015年にスタートし、地域の皆さまのご協力により参加団体も増え、年々規模を拡大しています。
今年の「絣フェスタ2023」のテーマは「Sparkle」。これは昨年まで新型コロナウイルス感染拡大防止のため、あらゆる活動に制限がかかっていましたが、コロナ禍収束に伴い、これまでの「きらめき」を取り戻すという意味が込められています。
プログラムのメインである学生モデルによるファッションショーでは、スーツやドレスからワンピースなどテーマ別に9組22人が登場。それぞれの衣裳を煌びやかな姿で思い思いに表現し、会場を沸かせました。
衣装は香蘭ファッションデザイン専門学校や久留米絣織元、デザイナーの方たちから提供されています。
また今年のサブテーマ「地域アイドルの競演」として、西日本短期大学メディア・プロモーション学科のアイドルユニット「西短MP学科さくら組」、九州大学の研究者チームで結成された伝統工芸振興アイドルユニット「モンパーズ」、地元久留米で30年以上愛されているいちご姫、本学法学部学生による*「絣藍ドル・あいくる」が競演。さらにバイオリニスト竜馬氏が久留米絣をテーマに作曲した曲が初披露されるなど豪華な競演となりました。
また、今年から共催している医学部との文医融合の取組みとして、文学部心理学科の岡村 尚昌 准教授(高次脳疾患研究所)による研究成果「久留米絣の心理的効果」が報告されました。研究では大学生11名を対象に絣を用いた寝具と通常の寝具を交互に使用して睡眠した時の睡眠や気分を記録。結果として就床から入眠までの時間が短くなったり、深い睡眠の割合が増えたりする傾向が見られました。今後は大学生に限らず幅広い世代を対象に研究を行う予定で、今後の研究に期待が高まります。
絣フェスタ実行委員長 尾関穂奈実さん( 法学部 2年 )のコメント
「久留米出身で地域に貢献したいという気持ちが強く実行委員になりました。企画や運営、モデルに加え音響や照明などにも学生が挑戦し、皆にとっていい経験になりました。また、一つの目標として掲げていた集客をいろいろな工夫でクリアし、たくさんの方に来ていただけて、大変うれしく思います。来年は10周年を迎えるので、また実行委員となりさらに盛り上げたいです」
*絣藍ドル・あいくる
久留米絣をPRすることを目的に法学部の学生を中心に昨年の絣フェスタで誕生した学生アイドル。これまでに「久留米市 光の祭典 ほとめきファンタジー」の広報アンバサダーを務めたり、久留米市のイベント「グリーンフェスティバル」で久留米絣のPRをするなど久留米市を中心に活動中。久留米絣の他にも新たに久留米市の特産物として栽培に力を入れている銀梅花(マートル)の栽培や普及・PR活動にも取り組んでいる。