📮KURUME LETTER

久留米大学国際協力サークル「Worcal」などが被災地復興支援活動
🙌課外活動

久留米大学国際協力サークル「Worcal」などが被災地復興支援活動

本学では、文学部法学部経済学部商学部開講科目「被災地復興と地域貢献」(上村 一則教授松田 光司教授)や全学部開講科目「久留米・筑後体験演習」(村江 史年准教授、篠倉 大樹講師)、本学の国際協力サークル「Worcal」災害ボランティアサークル「ゆめくる」など、さまざまな形で学生が被災地支援の取り組みを行っています。

その国際協力サークル「Worcal」の学生や「被災地復興と地域貢献」を受講する学生などが、2022年からこくみん共済coop(全国労働者共済生活協同組合連合会)の60周年事業の一環として取り組まれている被災地復興支援活動に参加しており、東日本大震災の被災地である福島県の子ども食堂に送る農作物を育てるボランティア活動を行っています。

このプロジェクトは、当共済の福岡推進本部役職員などによる活動で、2022年の6月から朝倉市杷木地区池田地域の耕作放棄地を開墾するところからスタートし、除草作業や土づくり、種まきや芽かき作業など毎月の作業を経て2023年1月に収穫、そこで採れた野菜を、被災した福島で地域の子どもたちの居場所作りをされている子ども食堂に送るというものです(寄贈先は子どもの成長を支援している団体でかつ、食育という観点から選定された「よしいだキッチン」)。農作物の育成にあたっては、本学法学部の卒業生で、杷木地区の復興支援も目的に農園をスタートアップした「重松農園」代表の重松良輔さんが指導し、取り組みを支援しました。

本学からの支援のきっかけは、法学部国際政治学科で「一般社団法人Camp」にも所属しボランティア活動を行っている松田教授への声かけで、顧問をしている国際協力サークル「Worcal」が他大学のボランティアサークルなどにも呼びかけ、ボランティアの輪が広がっていきました。

今年度(2023年度)の活動では、野菜作りに加え、6月に発生した豪雨で被害を受けた同じ地区のボランティア活動も行われ、多くの学生が参加。野菜の収穫時期を迎えた11月19日に、その2年間の活動の総まとめとなる収穫作業が行われました。

この日の午前中は、柿収穫のボランティア班と、昼食の調理班に分かれて作業を行い、昼食には、採れたてのジャガイモやニンジンを使ったカレー、サツマイモを使ったデザートが参加者に振舞われました。

柿収穫の様子
柿収穫の様子
ボランティア参加者の昼食を準備する学生たち
ボランティア参加者の昼食を準備する学生たち
昼食を提供する学生たち
昼食を提供する学生たち
午前中を振り返りながら昼食
午前中を振り返りながら昼食

久喜宮体育センターでの交流会を兼ねた昼食後では、主催者を代表してこくみん共済coopよりスライドで2年間の活動が紹介されるとともにボランティア参加者への謝意が伝えられ、参加者を代表して法学部松田教授、国際協力サークルWorcalの市原康博さん(経済学部文化経済学科3年)が、これまでの活動を振り返り挨拶しました。

スライドで2年間の活動を振り返り
スライドで2年間の活動を振り返り
挨拶する市原さん(左)と松田教授(右)
挨拶する市原さん(左)と松田教授(右)

午後からは、取り組みの最後の作業となる「収穫」を行う畑に移動、この日ボランティアに参加した方々と共にジャガイモ、ニンジン、サツマイモを掘り出す作業を行い、収穫された野菜が次々とコンテナに収まっていきました。この野菜の一部は、今回も被災地福島の子ども食堂「よしいだキッチン」に送られ、その他にもさまざまな被災地支援の取り組みに活用されます。

現地に移動する学生たち
現地に移動する学生たち
作業を説明する重松さん
作業を説明する重松さん
作業の様子
作業の様子
掘り出されたジャガイモ
収穫されたニンジン
収穫が進み整地されていく畑
収穫が進み整地されていく畑
福島の子ども食堂に送られる野菜
福島の子ども食堂に送られる野菜

中心的に活動に関わってきた国際協力サークル「Worcal」プロジェクトリーダーの髙橋世馬さん(経済学部文化経済学科3年)のコメント

「被災地での農業ボランティアという貴重な体験を継続的に行うことができたのは、こくみんcoop共済の方々や重松さんのおかげで、大学生が活躍する場をつくっていただいたことに感謝の気持ちでいっぱいです。2年間の活動を通して、農業の魅力だけでなく、農家の方の苦労も実感することができました。また、東北の子ども食堂との地域を越えた被災地交流に農業ボランティアを通じて貢献できたことにとても達成感を感じています。今後は、ボランティアサークルとして朝倉産の農作物を使用した商品開発も進めており、朝倉の魅力をより多くの方に知ってもらえるような活動に力を入れていきたいと考えています」