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学生サークルteam.csvが愛知県の小学校教員向けICT活用研修の講師を担当【商学部】
商学部木下ゼミの学生有志によるボランティアサークル「team.csv」の学生2名が、2024年7月25日と26日に愛知県瀬戸市にある瀬戸市立西陵小学校で開催された教員向けICT活用研修会に講師として参加しました。
この研修会は、愛知県瀬戸市の情報政策課とデジタルリサーチパークセンター(DRPC)が主催する公式イベントです。2021年にスタートし、その後も毎年夏に開催されています。
(2023年度の研修の様子)
今回の研修会はNEXT GIGA、すなわち文部科学省が推進するGIGAスクール構想の次のフェーズを意識して、情報端末(iPad)をさらに効果的に使いこなす段階に必要な教師のスキルアップを狙って企画・実施されました。
2日間の日程のうち1日目は主に西陵小学校の教員、2日目は瀬戸市の公立学校教員を対象に実施され、昨年度に引き続き、今年度も学生2名が事前準備や研修会の講師にチャレンジしました。
GIGAスクール構想の下、小学校では先生方も児童も情報端末であるiPadの使用にはかなり慣れています。今回はこの状況をさらに進めるためのGoogle Classroomの活用方法を研修テーマとしました。
初心者が参加できるように、Google Classroomとその他のGoogleアプリとの連携の仕組み、教材や課題の共有の仕組みから学んでいただき、その上で教師役・児童役に分かれて授業での活用を模した実習を行いました。
学生たちがレクチャーする内容の中でも、先生方に特に関心をもっていただいたことはルーブリックに対応した課題の作成と評価方法です。計算問題や漢字の読み書き問題など正解かどうかが明確な課題と異なり、読書感想文のような課題は評価基準が児童にはうまく伝わらないものです。これをうまく児童に伝えて学習意欲を高めるとともに、先生方が効率的に採点評価する仕組みについてレクチャーしました。
学生2名は研修にふさわしいシナリオを考えて、事前に児童役と教師役に分かれてリハーサルを行うなど、数か月前から準備に取り組んできました。その結果、参加された先生方からはわかりやすい教材と説明だったとの感想をいただくことができました。
学生サークルteam.csvは、ICTを活用した地域の課題解決を目的にボランティア活動をしています。今回講師役を務めた濱﨑結衣さん(商学部4年)と江口昌弘さん(商学部4年)は、これまでに実施してきた子ども向けのプログラミング講座や高齢者向けのスマートフォン講座などを通じて、参加者にわかりやすい教材作成や丁寧な説明と対応といったスキルを培ってきました。その成果が今回の教員向け研修にも生かされています。参加した2人は、卒業後に人材育成やIT業界に就職することが決定しています。これまでの経験や知識を、仕事を通じて社会に役立てたいと意気込んでいました。
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