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学生サークルteam.csvが八女市のデジタル人材育成事業でイベントを企画・開催【商学部】
商学部木下ゼミの学生有志によるボランティアサークル「team.csv」*の学生が、八女市のデジタル人材育成事業に参画し7月に「小学生向け」、8月に「高齢者向け」のイベントを企画・開催しました。
*「team.csv」の由来は「Computer Scienceを活用したVolunteerを行うTeam」で、学生が主体となりICTを活用した地域の課題解決やICT教育イベントなどを全国的に行っています。
これらは今年5月に開催した中学生向け講座に続く関連イベントで、昨年度より八女市から依頼され、学生たちが企画し準備してきたプロジェクトです。各イベントは対象者の年齢や要望に応じて、八女市のデジタル人材育成に貢献できるように構成されています。また、商学部で学ぶ内容を実践できることから学生たちも真剣に取り組むことができました。
7月27日 小学生向け親子プログラミング講座
小学生向け講座の特徴は、夏休みの自由研究に役立ててもらい、小学校の授業により関心をもってもらうことを目的にしたコンテンツです。また親子参加であることから家庭での関心につなげてもらい、将来の進路選択の材料にしてもらうことを意図しています。
講座内容は大学で学ぶ確率論と整数論の基礎に相当する数学的要素を「不思議な数の法則」ととらえて、小学生が興味深く受講できるように構成されています。日常生活に直接関係ないような数学なのに小学生の知識でも簡単に取り組める内容で、しかも楽しく感じられることから、親子で参加した皆さんからは笑顔があふれていました。
これらはICTやデータサイエンスなどへの入り口となる知識でもあります。会場を視察のために訪れた八女市の職員の皆さんや会場となった見崎中学校の校長先生も興味深く一緒に楽しんでいました。
8月21日 高齢者向けスマートフォンによるデジタルライフ講座
高齢者向け講座の特徴は、普段経験できないスマートフォンの活用方法をテーマにしたことです。そのため、「楽しむためのデジタルライフ講座」と題して、高齢者のみなさんに通信機器としてのスマートフォンの使い方を学ぶのではなく、ITを活用したレクリエーションと大学生との交流行事として企画開催しました。
高齢者の皆さんは、IT機器に苦手意識はあるものの、自分たちでもやってみたいという好奇心は若者と変わりません。すべての年齢層がデジタル機器とその活用への関心を持ち楽しめる環境を作ることで世代間での話題も増え、地域の活性化につながるという学生たちの発想に基づくイベントです。
このイベントでは、ドローンの操縦や360度カメラを使ったVR体験、QRコード塗り絵を使ったゲームなど、すべてスマートフォンで楽しめる内容を準備しました。
スマートフォン講座と聞いて、LINEなどの通信アプリの使い方を想定していた参加者も経験したことのない講座内容に興味津々で、童心に返ったように楽しんでいました。また、学生たちも、参加者のみなさんに丁寧に寄り添ってサポートしました。
デジタルで創る学生たちの地域貢献
子どもたちの将来や高齢者が参画できるデジタル社会を見据えながら、大学で学んだことを活用したイベントとなりました。今回2つのイベントに参加した商学科2年の増野祥さんは「親子プログラミング講座では講師役を担当した。最初は大勢の前でとても緊張したが、子どもたちの笑顔を見ているうちに楽しくなった。高齢者向けのイベントでは作業のサポートをしたが、参加者のみなさんの知的好奇心や行動力に驚いた。どちらのイベントでも、年齢や世代に関係なく多くの人がICTに関心があるということを実感した。今後もこのような活動を続けていきたい」と感想を述べました。学生たちは今後も八女市のデジタル人材育成事業のために新しい発想で様々なことにチャレンジしたいと意気込んでいます。
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