📮KURUME LETTER
防災をテーマに地域交流! 『ポレポレ祭り』で学生も活躍
ポレポレ祭り(主催:社会福祉法人「拓く」)は、障がい者や学生、地域住民が交流し、多くの出会いやつながりを生み出すことを目的に毎年秋に開催されているもので、バザーやワークショップ、ステージイベントなどさまざまな催しが行われています。
今年は11月3日に、久留米市安武町武島の「出会いの場ポレポレ」を会場に行われ、『「いつも」と「もしも」のフェーズフリー』をテーマとした、防災・減災に関連したブースが展開されました。本学から災害ボランティア「ゆめくる」(顧問:松田教授)に所属する学生も参加し、イベントを支援しました。
ブースでは、大雨を想定してARアプリで屋内に浸水した様子を見せたり、火災を想定してVRゴーグルを装着し、煙で前が見えない状態において脱出する体験をさせたり、防災に関したクイズを出すなど、来場者に楽しんでもらいつつ、防災・減災についての知識を身に付けてもらいました。
災害支援ボランティア「ゆめくる」竹下 柊音さん(法学部法律学科2年生)
「避難所運営に携わることを目標に活動していますが、経験・知識・人脈に乏しいことを認識し、まずは地域の避難所運営に携わりたいと考え、災害の地域ミーティングに参加するようになったことがイベント参加のきっかけです」
災害支援ボランティア「ゆめくる」大坂 純平さん(法学部法律学科2年生)
「この活動を通して、火災現場での避難の誘導の仕方であったり、実際に動いて楽しみながら体験できるAR・VRを用いた活動に、防災に関するクイズを合わせることによって、より一層、地域の皆さんの防災意識を高めることができたと思います。今後は、防災イベントの企画運営を通して自分たちも防災意識を高めつつ、地域の防災意識向上に努め、地域と私たち大学生の繋がりを深めていきたいと思います」
災害体験ブースを一緒に活動した株式会社A. LIFE(アライフ)の鬼尾さん
「災害時の行政と民間の間を取り持ち、避難場所や支援物資を提供する活動をしています。災害時に支援の連携をうまくいくようにするためには、普段からお互いの顔を知っているような関係づくりが大切で皆さんのご協力が必要です。今回のイベントなどを機会に地域に住んでいる人の顔を少しでも覚えてほしいと思います」
同日にはイベントステージで地域の演奏楽団による演奏があり、聴覚障害のある方にもコンサートを楽しんでもらえるようにと、本学医学部看護学科手話サークルの学生がボランティアとして参加し「夢気球」「手のひら」の手話うたを披露しました。
手話サークル部長 濵田 彩香さん(看護学科2年生)
「来てくれた方々にも手話うたで一緒に楽しんでもらいたいという思いと、動作だけの手話ではなく、歌詞に込められた思いが伝わるように表情や身振り手振りで表現できるように精一杯練習しました。将来は患者さんに寄り添う看護師を目指しており、耳が聞こえない方にも寄り添えるように、これからも講義や演習、手話の活動を頑張っていきたいです」
また、このポレポレ祭りのパンフレットの広告掲載料や飲食店、バザーなどによる収益金は久留米市の防災の為に活用されています。具体的には久留米大学法学部国際政治学科の松田教授とともに調整し、防災用具を備蓄する防災倉庫と備品などの購入に充てられています。
今後も、これらの取り組みを充実させていく予定です。