📮KURUME LETTER
学生サークルteam.csvが日本各地と海外をつないで「オンライン料理教室」を開催【商学部】
2024年12月21日、商学部の学生たちが企画した「オンライン料理教室」が久留米大学を発信元として全国各地に向けてライブ配信されました。このイベントを企画したのはITを活用した地域の課題解決に取り組んでいるteam.csv*に所属する商学部の学生たち17名です。
なお、このイベントには本学地域連携センターからの後援、福岡市早良区生涯学習推進課および早良区の3つの公民館の協力を得ています。
*「team.csv」の由来は「Computer Scienceを活用したVolunteerを行うTeam」で、商学部商学科の木下和也教授指導のもと、学生が主体となりICTを活用した地域の課題解決やICT教育イベントなどを全国的に行っています。
このイベントは過去にも、コロナ禍での学生活動として開催されました。当時は感染防止のため外出制限や集会等が規制される状況の中、安全に地域の人たちと交流する機会を作るという目的がありました。今回はさらに規模を大きくし、地域のコミュニティとのつながりや海外の子どもたちとの交流をも目的としたイベントとして企画されました。
当日の様子
今回は約30組、80名ほどの参加者とつながり、同じ時間に同じ料理を作って、それをお互いに見せ合うという交流ができました。参加者の内訳は、日本各地のご家庭、福岡市の3つの公民館に集まった方々、そしてスリランカの小学生たちなどです。さらに、古くからのコミュニティ施設ともいえるお寺の厨房や、小学校の調理室などもあり、前回と比較すると、規模が大きくなっただけではなく、多彩な現場をつないでの開催となりました。
今回のメニューは「サーモンのミキュイ」、「鶏肉のポワレ」、「カボチャのスープ」、「テリーヌ風チョコレートケーキ」の4品です。これを70分で仕上げます。一般的な調理方法とは少し異なり、炊飯器や電子レンジを取り入れた時短と本格的な味の両立をテーマにした料理教室です。
久留米大学の900号館、通称「つながるめ」の厨房から10名の学生たちが調理方法を、テレビ番組を参考にしたカメラワークで配信しました。この配信を受けて各家庭や施設では同じタイミングで調理をします。双方向型のイベントですので、途中、各家庭や施設をつないだインタビューなどがあり、すべての会場がつながっているイメージを演出しました。
学生たちの学びと地域活動
協力いただいたのは、福岡市早良区の賀茂公民館、田村公民館、百道公民館のみなさんで、それぞれの会場には地域の方々が集まり地域交流の一環となったようです。また、うきは市の光教寺や、スリランカの小学生たちなど、多種多様な施設をつないで、交流することができました。さらに、それぞれの会場には現場のサポートやリポーターとして7名の学生が配置され、ここでも学生と地域の皆さんとの交流の機会を得ました。
学生たちは半年ほど前から準備に取り掛かり、調理、司会進行、機材、配信、参加者募集・連絡など様々な役割を分担し、プロジェクトを進めてきました。このような大きなイベントをプロジェクトとして成功させることができたのは、経営学分野、情報分野など商学部の授業で学んだ知識を現実社会で生かそうと考えた学生たちの行動力があったからといえます。また地域の人たちとの交流を通じてコミュニケーション能力も培われました。今回参加した学生たちは、今後も範囲を限定せず様々な地域と久留米大学をつなげていく活動を続けたいと感想を述べました。