📮KURUME LETTER

学生が「高良大社 de 久留米絣ファッションショー」を開催
久留米絣は1800年ごろに発案された国の重要無形文化財に指定されている伝統工芸品で、近年、その魅力が再評価されていますが、220年経過した現代では後継者不足や認知度不足などの課題を抱えています。
本学でも地元の大学としてこれらの課題解決に取り組み、地域貢献、地域活性化を目指しています。法学部では、前田俊文教授のゼミ生らを中心にサービスラーニングの一環として、若者から若者への普及を目指した「絣フェスタ」という久留米絣のファッションショーや、その絣フェスタから生まれた学生らによるグループ「絣藍ドル・あいくる」が絣の衣装を着て地域のさまざまなイベントに出演するなどして、久留米絣の魅力を広める活動を行っています。
その学生たちが、2月11日、御井キャンパスにほど近い高良山にある高良大社境内で、久留米絣のファッションショーを開催しました。本イベントは、筑後地域に長年続く信仰の習俗や文化をPRしたいという相談を高良大社崇敬会から前田教授が受け、久留米絣の魅力発信と併せて、神社の由来や歴史・文化を若い世代に伝えることを目指して開催されたものです。
本イベントの紹介PV
当日は、学生やOGを含む14名のモデルが、現代的なアレンジを加えた久留米絣の衣装を身にまとい、歴史ある高良大社の境内を舞台にしたランウェイを華やかに彩りました。
「会場が神社ということもあり、神秘的な雰囲気となるようメイクや振る舞いを工夫し、音楽も会場に合うものを選んだ」とあいくる代表の小山 凛さん(法学部3年)。さらに、会場には毎年元旦祭やおくんちの日にのみ「高良山同志会」により魔祓いとして奉納される獅子舞の獅子頭が特別に飾られ、ショーの演出に奥行きを加え、より神聖な空気感を醸し出していました。
伝統工芸と若者の感性が融合した新たな表現に、来場者からは「絣という衣装が会場の雰囲気に合って素敵だった」、「普段着られそうな衣装もたくさんあって絣の良さを再確認できた」という声が聞かれました。

また、物販ブースでは坂田織物と学生が共同開発した「ふるさと納税返礼品そっくる」が展示され、学生が考案した久留米絣の端切れを再活用したアクセサリーキットの「かすりっと」などが販売されました。
本学では今後も、地域と連携しながら伝統文化の継承と発展に貢献してまいります。


