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文医融合の「ほとめきプロジェクト実習演習」で医療センターの課題解決の取り組みがスタート【文学部情報社会学科】
📝学び

文医融合の「ほとめきプロジェクト実習演習」で医療センターの課題解決の取り組みがスタート【文学部情報社会学科】

企画した池上さん(中央)とほとめきプロジェクトの学生

文学部情報社会学科では毎年、医学部や病院を持つ久留米大学の強みを生かして、医療センターと連携した課題解決型授業「ほとめきプロジェクト実習演習」(江藤智佐子教授担当)を行っています。この授業は、学生が医療センターの課題をリサーチし、それを解決するための提案を行っていく実践的授業です。これまでに医療センターのさまざまな課題を解決してきました。

7/7七夕の日、この日に向けて進めていた今年度1つめのプロジェクトが形になりました。

この取り組みは、栄養室から挙げられた「患者様からのありがとうやメッセージがなかなか栄養室スタッフに伝わらない」という課題を解決すべく形にしたものです。プロジェクトメンバーの学生たちから患者さんの声をメッセージカードして貼り付けることのできる七夕イラストのメッセージボードを制作して院内に掲示することが提案され、文学部情報社会学科3年の池上葉乃さんがイラストを描き完成させました。

依頼した医療センター栄養室の坂口美紀副部長補佐は、「課題がこのように形になり大変感謝している。これまで一部の職員だけでの共有事項だった患者さんからの栄養室へのメッセージを、七夕飾りとして職員通路に掲示することで、他職種からの声掛けがあるなど、職員のモチベーションアップにもつながっている」と期待を込めコメントしました。イラストを担当した池上さんは、「自分の好きな絵を描くことが大学の授業で役に立つとは思わなかった。栄養室の皆さんや患者さんに喜んでもらえるようなことができてうれしい。今後もほとめきプロジェクトで患者さんが笑顔になる課題解決をしていきたい」と話してくれました。

メッセージボードは、病棟で七夕飾りとしても活用されました。

掲示されたメッセージボード
掲示されたメッセージボード

他にも今年度は、「栄養室のことを一般の方に知ってもらい、栄養室で働きたいと思う方が増えるようなPR動画を作成してほしい」という依頼も受け、7月8日に坂口副部長補佐とオンライン(Zoom)で打ち合わせを行いました。医療センターの栄養室は「栄養士、調理師の垣根が低く、和気あいあいとしている様子を伝えたい。働きやすい職場ということをPRして貴重な人材確保につなげたい」という要望が伝えられ、学生たちから動画制作にあたってどんな観点を伝えるものにするかなど、さまざまな確認がなされました。意見公開で得られた新たな気づきなどを踏まえ、動画制作がこれからスタートします。

授業のフィールドとなっている医療センター
授業のフィールドとなっている医療センター
オンラインで打ち合わせをする学生
オンラインで打ち合わせをする学生

また打ち合わせの際に新たに医療センターで企画されている「国分まち食堂」と銘打った減塩弁当(循環器内科、糖尿病センターでコラボした集団栄養指導による弁当)の掛紙のリニューアル制作依頼もありました。こちらも9月頃の完成を目指しています。