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企業の社長と3、4年生がweb会議システムで「DXゼミ」【文学部情報社会学科】
📝学び

企業の社長と3、4年生がweb会議システムで「DXゼミ」【文学部情報社会学科】

6月3日、地域や業界を代表する経営者と3・4年の学生をつなぐオンラインでの「DXゼミ」が文学部情報社会学科 江藤智佐子教授のゼミで開催されました。

この授業は、株式会社カウテレビジョン様のコーディネートにより、経営者、学生、大学教授という3つの視点で情報共有をすることで、3者それぞれの課題解決に挑むものです。これまで多くの大学と企業を繋いで開催されています。

今回は、福岡、横浜に本社を持つ企業の2名の経営者と江藤ゼミの3、4年生の学生がweb会議システムで意見交換をしました。就職活動中の4年生、来年活動を控えた3年生にとって、普段接することのない経営者の方を身近に感じる機会は、大変貴重なものとなっています。

また、今年3月に本学文学部情報社会学科を卒業し、株式会社カウテレビジョンに入職した力石奈波さんがファシリテーターの一人として学生たちをサポートしました。

ご協力いただいたのは、以下の企業です。

ナカノ株式会社
窪田 恭史 取締役副社長

ナカノ株式会社:本社は神奈川県横浜市。古繊維をリサイクルした「再生繊維原料」や「ウエス」、「軍手」の製造・販売を通じて日本の繊維循環を支えるとともに、良質の中古衣料を広く海外に輸出する、低エントロピー社会の実現にいち早く取り組まれてきた企業。
 
株式会社カウテレビジョン
高橋 康徳代表取締役社長

株式会社カウテレビジョン:本社は福岡市中央区天神。企業専門のインターネットテレビ局を運営し、企業と学生の情報発信支援を行っている。採用ドキュメンタリー動画では九州No.1の実績を持つ。


授業の様子

それぞれの会社の紹介から始まり、学生から企業、企業から学生へと質問の後、双方向のフリーディスカッションでそれぞれの課題について議論をしていきました。

普段接することのない経営者の方々との交流に最初は緊張していた学生も、お二方の社長から温かい言葉をかけられ、勇気づけられたことで、表情も和らぎ、積極的な質問も増えていきました。

質問の中で、企業で活躍する社員の共通点として、「人からのアドバイスを素直に受け入れ、自分にとり入れて覚えたことをアウトプットしていける人」、「ひとつのことを突き詰められる人」という具体的な例が挙げられました。

また、学生から「あれこれ考えすぎて不安になり、就職活動も含め初めの1歩が踏み出せない」という悩みに対しては、

  • 「不安は誰しも抱くもの。決して自分だけが抱くものではないと思ってほしい」
  • 「『知らないから不安』なだけで、踏み出してしまえば案外思ったほどではないことも多い。『案ずるより産むが易し』という言葉があるように、恐れずにまずは一歩を踏み出していってほしい」
  • 「初めての人に会ったり、新しい場所に出向いたりするような場面では、自分に自信がないと感じることもあるかもしれないが、思っているほど相手も自信を持っているわけではなく、会ってみると(やってみると)恐れるほどのことではないことが多いもの。相手も怪物ではない(ご両親と同じ「人」)と思って、まずは怖がらずに、自然体で相手に接していってほしい」
  • 「就職活動の1つや2つがダメだったからといって、自分を否定されたような気持はならないでほしい。もともと1、2社で決まるようなものではなく、相性の合う(相思相愛の)会社に出会うために活動しているのだという気持ちで、歩みを続けていってほしい」

といった心強いアドバイスやメッセージをいただきました。

授業の終盤には、「不安だった気持ちが解消され、肩の力が抜け、気持ちが軽くなった」、「あれこれ考えすぎずに、まずは一歩を踏み出してみたい」という声が学生たちから聞かれました。人を大事にする企業で経営者として人材育成を行ってきたからこそ伝えられる心温まる言葉の数々に、学生たちも思いを新たにしていました。