📮KURUME LETTER

海外ボランティア体験レポート(オーストラリア)
📝学び

海外ボランティア体験レポート(オーストラリア)

皆さんこんにちは、文学部心理学科の家永凜音(リオ)と申します。私は大学の海外研修スカラシップ制度を利用して、1年生の春休みにオーストラリアの幼稚園へ4週間ボランティアに行きました。

将来「海外で子どもの心のケアに携わるような仕事がしてみたい」という漠然とした思いがあり、まずは一度現地に行ってみようと考えたのが始まりでした。費用面に心配があったのですが、そんな時に国際交流センターの海外研修スカラシップのことを知りました。語学留学でなくても申請可能だったことで応募を決め、幸いにも援助を受けることができました。何度も質問にいった自分にいつも丁寧に職員の方が説明して下さったことが心強かったことをよく覚えています。

幼稚園
幼稚園

研修先は「Stepping Stones Early Learning Centre Bexley」という幼稚園でCEC(ボランティアなどを紹介する団体)を通じて探しました。孤児院でのボランティアや中学生に日本語を教えるボランティアなどいくつかの選択肢がありましたが、自分がやりたいことに最も近かったのがオーストラリアの幼稚園でのボランティアでした。「日本語が通じない環境で一人でどこまでやれるのか」「英語に自信のない自分が言葉を抜きにしたコミュニケーションでどこまで通用するのか」といったことにチャレンジできそうだったのも決め手となりました。

幼稚園には平日朝9時から16時まで滞在し、子どもたちと一緒に過ごしました。お客様扱いのような雰囲気は一切なく、仕事は与えられるのではなく自分で考えて行動することが求められました。泣いてる子供を見つけては寄り添い、木に登っている子がいたら安全面に配慮し、汚れが目立つ場合には掃除するなど、その時の状況に応じてやることを決めていきました。毎日いろいろな事が起きますし、ルーティーン業務のようなものはなかったので、最初の1週間は16時になると疲れ果てて帰ってすぐ寝てしまうような感じでしたが、自分が求めていた環境だったので大変有り難かったです。

幼稚園
幼稚園
幼稚園
幼稚園

私は英語が苦手なのですが、「欧米の方は口元で相手の気持ちを読み取る傾向がある」という新聞記事を目にしたことがあって、そうであるならばと笑顔でいることを常に意識していました。そうすると「楽しそうだね」とか「笑顔が素敵だね」とみんなが話しかけてくれるんです。園児が「I need you」と上目使いで私の手を引っ張りながら助けを求めてくれたこともありました。「I need you」と人生で言われる瞬間があるとは…感動しました。語学が堪能でなくてもコミュニケーションは取れるんだと実感できました。

時間が経つにつれて言葉や環境にも慣れてきますし、自分が言いたいことをより伝えられるようになってきました。4週間目に2人の子がおもちゃを取り合って喧嘩したことがあったのですが、私が1人で間に入って、3人でしっかり話すことで仲直りをさせることができたのはとても嬉しかったです。喧嘩をしていた2人が再び仲良く遊び始めたのを見た時にはジーンとしました。そういった出来事を1日の終わりに迎えにきた親御さんに伝えられたことも自分の成長を感じた瞬間でした。

土日にはCECの現地オフィスで報告会があったのですが、そこで出会った人たちと観光を楽しんだり、地元の方と仲良くなって一緒に遊びに行ったりしました。私はもともと神経質な性格だったのですが、オーストラリアでの経験を通じて良い意味で色々な事が気にならなくなってきたと感じています。

遭遇したLGBTQのパレードにて
遭遇したLGBTQのパレードにて
美しかったショッピングモール
美しかったショッピングモール
厳かな雰囲気の教会
厳かな雰囲気の教会
運よく雲海に出会えました
運よく雲海に出会えました

ホームステイ先はお母さんと14歳の娘さんが2人で暮らしているオーストラリア人のご家庭でした。誰も知り合いがいない頃には海や外食に連れていってくれるなどすごく気にかけてくれましたし、困ったことは何もありませんでした。食事に関しては朝は私が一番早く出るので自分でサッと食べていましたが、夜は3人でとるというのがルールで、手作りハンバーガーやグリーンカレー、ラムチョップなどいろいろ作ってくれました。どれもとても美味しかったです。食事後はたわいない話で盛り上がったり、コロナ禍や戦争など真面目な話題で意見交換する時もありました。滞在最後の日にはお母さんが「リオが来てくれて良かった」と言ってくれて本当に嬉しかったです。

ホストファミリーと
ホストファミリーと
レストランにて
レストランにて

日本に帰ってきた後、幼稚園の先生から連絡をもらったのですが、「子どもたちがリオを探している」と聞いた時にはちょっと泣いてしまいました。私が話した事がどこまで通じていたかはわかりませんが、言葉にできない部分で「自分の気持ちは伝わっていたんだ」と思えたからです。今はもっと色々な国にいってさらに経験を積みたいと欲も出てきましたし、子どもと接するにあたって心理学への興味もより強くなりました。これからも様々なことにチャレンジしていきたいと思っています。