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1年にわたる心理実習の成果を報告(心理実習報告会)
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1年にわたる心理実習の成果を報告(心理実習報告会)

12月26日に、文学部心理学科の「心理実習報告会」が開催されました。対面での開催を予定していましたが、感染症予防対策のため、急遽オンライン開催となりました。

心理実習は、公認心理師受験資格を取得するための必修科目であり、公認心理師としての職業倫理や法的義務への理解をベースに、要支援者へのチームアプローチ、多職種連携、地域連携などについて見学実習を通して学んでいきます。

図に示すように公認心理師は、5分野にまたがる汎用資格です。本学の心理実習では、これら5分野すべてにおいて実習を行っています。

(一般社団法人 日本心理研修センター ホームページより引用)

本学では、4年次の1年間を通して、実習に向けた事前指導、5分野における見学実習、実習後の振り返りを含む事後指導が行われます。この日は、心理実習を受講した4年生が3年生に向けてオンラインでその成果を報告しました。4年生が実習体験を発表することで、3年生へ実習に対する心構えの継続性を図ることを目指しています。

報告会を終えた4年生のコメントをいくつか紹介します。

Aさん(本学大学院進学予定)
現場で働く公認心理師は、自分の限界を理解して、常に知識や技能の見直し、業務の改善に努めることが重要であることを痛感した。また、心理職同士でも連携して、心理検査の結果などを複数人の視点から捉えて、より正確な解釈になるように努めていることも分かった。

Bさん(本学大学院進学予定)
ただ心理検査や面接、心理療法を行うことが心理職の仕事というわけではなく、心理職として何ができるのかを自分で考え、行動することで、支援の幅が広がる。求められていることに加えて、何ができるのかを考え続けることが必要であることを学んだ。

Cさん(他大学大学院進学予定)
毎授業後のポートフォリオを作成することで、分かっていた振りをしていたことに対して、改めてとどまり、向き合う力が得られたと思う。1年間、院試や卒論もあり、諦めそうになりながらも、やり遂げることができたという事実は今後の自信や励みになると思う。