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久留米大学文学部創立30周年記念シンポジウム「大学の取り組みから学ぶ障害者のインクルージョン推進」を開催
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久留米大学文学部創立30周年記念シンポジウム「大学の取り組みから学ぶ障害者のインクルージョン推進」を開催

3月18日、久留米大学文学部創立30周年記念シンポジウム「大学の取り組みから学ぶ障害者のインクルージョン推進」が御井キャンパスにおいてハイブリッド形式で開催されました。

シンポジウムでは、日本の高等教育機関に2箇所しかない「社会で活躍する障害学生支援プラットフォーム形成事業」に取り組まれている東京大学、京都大学の拠点リーダーをお迎えし、講演やフロアディスカッションで、大学をハブとした障害者のインクルージョン推進に関する地域連携の最先端事例の紹介や障害者支援に関わる皆さまの課題を共有、議論しました。

シンポジウム開催前の午前中には、東京大学[PHED](障害と高等教育に関するプラットフォーム)京都大学[HEAP](高等教育アクセシビリティプラットフォーム)が各地で開催されている「障害学生支援と就労移行に関する情報交換会」と題したタウンミーティングの久留米版が行われました。参加者をグループに分けて障害者支援に関する課題などを共有し情報交換、ユーザビリティの高い障害者の支援機器の展示(AT(Assistive Technology)ライブラリー)もあり、参加者は機器の使用感を興味深く確かめていました。

タウンミーティングでグループに分かれて情報交換
タウンミーティングでグループに分かれて情報交換
障害者の支援機器の展示(ATライブラリー)
障害者の支援機器の展示(ATライブラリー)

午後からのシンポジウムでは、日本の大学における障害者インクルージョン推進のフロントランナーである、京都大学 学生総合支援機構 准教授(京都大学[HEAP] 拠点リーダー)の村田 淳氏、東京大学 先端科学技術センター 教授(東京大学[PHED] 拠点リーダー)の近藤 武夫氏、本学からは、地域で障害者の学びの場となる「リカバリーカレッジ」※を主催する文学部社会福祉学科 坂本 明子准教授が登壇、それぞれの障害者支援の取り組みや見解が示されました。

※リカバリーカレッジ:リカバリーとは、「困難なライフイベント(疾病・障害、離別、失業等)」を抱えながらも意義ある満足のいく人生に立て直していくための概念で、リカバリーカレッジはそうした立て直しを支援することを目的に2009年に英国でスタートし、日本でも広がってきている取り組み。当事者と専門職のCo-production(共創・協働・共同制作)であり、教育モデルでもあること、誰でも参加できることなどを原則としており、治療的アプローチではなく主体的にリカバリーを目指す実践的な学びの場。

主催者を代表して挨拶する安永悟 文学部長
主催者を代表して挨拶する安永悟 文学部長

講演内容:

村田 淳氏 (京都大学 学生総合支援機構 准教授 (京都大学[HEAP] 拠点リーダー))
 「大学における障害学生支援~高大接続・移行支援の取り組み~」

近藤 武夫氏 (東京大学 先端科学技術研究センター 教授 (東京大学[PHED] 拠点リーダー))
 「障害や疾患のある学生が就労すること・働き続けること~その幅広い選択肢を概観する~」

坂本 明子 (久留米大学 文学部社会福祉学科 准教授 (リカバリーカレッジふくおか主宰))
 「リカバリーカレッジ~学びの場を共同創造する~」

講演後のフロアディスカッションでは、本学で障害者のインクルーシブ教育を研究し、今回のイベントを企画した文学部心理学科の佐藤 剛介准教授がファシリテーターとなり、シンポジストが会場やオンラインで寄せられた質問に答えました。多くの質問が寄せられ、参加者の感心の高さがうかがわれました。

講演する村田氏
講演する村田氏
講演する近藤氏
講演する近藤氏
講演する坂本准教授
講演する坂本准教授
フロアディスカッション
フロアディスカッション

最後に、内村 直尚学長が挨拶、「久留米大学を障害のある方にとって就学、就労しやすい大学になるよう、また就労した後も大学に戻ってきて就労の起点となるようなものにしていきたい。文学部には社会福祉学科や心理学科があるので、その中で障害者インクルージョンの基盤となるようなものを久留米から発信することができるよう進めていけたら」とイベントを締めくくりました。

挨拶する内村学長
挨拶する内村学長
イベントチラシ (PDF)