📮KURUME LETTER
学生サークルteam.csvが高齢者に「LINE講座」を実施【商学部】
商学部商学科の木下和也教授が指導する学生ボランティアサークルteam.csvが11月26日、小郡市希みが丘地区で高齢者を対象に「大学生と一緒に学ぶ!LINE入門&活用講座」を実施しました。今回もteam.csvのメンバーが教材作成と講座の企画・運営を担当しました。
※team.csvの名前の由来は、「コンピュータ(computer)」「サイエンス(science)」「ボランティア(volunteer)」で、コンピュータサイエンスを活用したボランティア活動を行っています。
この講座は「地域の問題をICTを活用して解決する」というのが大きな目的です。希みが丘地区のような比較的大きな住宅地では、高齢化や生活様式の多様化、さらには新型コロナ感染症拡大などにより、回覧板による情報伝達では遅延が生じ、重要な情報ほど伝わりにくいという問題を抱えています。そこで希みが丘地区では、ICTを活用した地域活動を実践している市民団体CORALと協力して、情報を円滑に迅速に地域に伝えるためにスマートフォンを介した「デジタル回覧板」の普及を目指すことにしました。
この目標を達成するためには、住民の理解とスマートフォンの操作スキル向上が必須です。特に高齢者への親切丁寧な対応が必要とのことから、team.csvと一緒に今回の講座を開催することになりました。
入門編では、ほぼスマートフォン初心者の参加者に対して学生がマンツーマンでサポートを行いました。LINEのインストール方法から、メッセージや写真の送信方法、さらには情報共有の方法まで、参加者からの質問に一つ一つ分かりやすく丁寧に答えました。
活用編では、中級者の参加者も交え、デジタル回覧板のベースとなるオープンチャットについて説明した後、オープンチャットの始め方や参加、退会の方法までを実践形式でレクチャーしました。30分間の実習タイムでは、全員でいろいろな情報を送り合い、笑い声や驚きの声が上がるなど大いに盛り上がりました。
参加者からは「学生さんが思いやりを持って優しく教えてくれて嬉しかった」「学生さんがどんな質問にも丁寧に分かりやすく教えてくれてとっても楽しかった」という感想が聞かれました。希みが丘区長の山田徳重さんは「参加者の反応が積極的で良かった。知りたかったことを学生さんに気兼ねなく安心して質問できた。紙での回覧板は無くせないと思うが、個人情報が保護された上で『早く、簡単に、いつでも』スマホ等で情報を閲覧できる仕組みを検討中でテストを始めている。学生さんたちの協力のおかげで今日は手応えを感じた」と述べました。
商学部商学科3年の西邊綾星さんは「高齢者の方が対象だったので、教科書作りは言い回しを考えたり写真を多く入れたりなど、分かりやすいものになるよう工夫した。地域の問題解決の手助けになればと思いデジタル回覧板のメリットなどについても話すことができた。あっという間に時間が過ぎて楽しかった」と話しました。同じく商学科3年の瀬戸理久人さんは「教科書のベ―ス作りを担当した。メイン講師は初めてだったが、皆さんと目線を合わせ、優しくはっきりと伝えることを心がけた。皆さん明るくて、分からない時はそのような反応をしてくださるのでやりやすかった。自分が教えたことに『ありがとう』と言ってもらえてやりがいを感じた」と話しました。
team.csvは今後も引き続き、希みが丘地区で「ICTを活用した地域活性化のためのDX」に取り組んでいく予定です。