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学生目線を生かした医療センター等のリーフレットを制作【情報社会学科】
📝学び

学生目線を生かした医療センター等のリーフレットを制作【情報社会学科】

(後列左から:医療センター)原﨑看護部長、秋葉師長、惠紙病院長、丸山師長、林田事 務部長、成瀬管理課長 (前列左から:文学部情報社会学科ほとめきプロジェクトメンバー)江藤教授、中田さん 、木下さん、草留さん、中野さん
(後列左から:医療センター)原﨑看護部長、秋葉師長、惠紙病院長、丸山師長、林田事 務部長、成瀬管理課長 (前列左から:文学部情報社会学科ほとめきプロジェクトメンバー)江藤教授、中田さん 、木下さん、草留さん、中野さん

このたび、文学部情報社会学科の学生が制作した「久留米大学医療センターのリーフレット」が完成し、病院内に設置されました。

このリーフレットは、文学部情報社会学科4年の草留柚月さんらが江藤智佐子教授の課題解決型授業「ほとめきプロジェクト実習演習」の一環で企画・制作したものです。

「ほとめきプロジェクト実習演習」は、毎年フィールドを変えて行われ、それぞれの課題を学生が自ら見出し、解決していく授業スタイルとなっています。「医療センター」とは2018年から関りを持ち、これまでにも様々な問題解決をしてきました。

今回のリーフレットは、以前のものからのリニューアルで、2023年4月1日より病院長に就任した惠紙英昭病院長と、原崎礼子看護部長のインタビューが掲載されています。

できたばかりのリーフレットを見る看護師の秋葉師長と丸山師長
できたばかりのリーフレットを見る看護師の秋葉師長と丸山師長
新しくなったリーフレット
新しくなったリーフレット
医療センターリーフレット (PDF)

惠紙英昭 病院長コメント

このような久留米大学の文医融合の取組みに期待しています。学生さんたちの若い力やアイデアをどんどん生かして久留米大学を活性化させていきたいと思っています。ぜひこれからも協力してやっていきましょう。

原﨑礼子 看護部長コメント

文学部の学生さんと何度もやり取りした甲斐あって良いものが出来上がり嬉しく思います。私たちは現場で働いていますのでどうしても考えが偏ってしまうところがありますが、学生さんたちは生活者の視点でいろいろと意見を出してくださるので、地域に根ざした久留米大学医療センターに相応しい見やすいリーフレットになったと思います。

リーフレット制作を終えて(医療センター版)

編集責任を務めた草留柚月さん(4年)は「このリーフレット制作がきっかけで、医療センターにはじめて足を踏み入れました。いろいろと病院の中のことも知ることができてとても勉強になりました」と感想を述べました。中田萌さん(3年)、中野優希さん(3年)は「今回はいただいた原稿の確認など絶対間違えてはいけない箇所も多かったので、みんなで何度も確認しました」「皆さんに迷惑がかからないように気を付けながら作り、とても勉強になりました」とそれぞれ感想を述べました。

成瀬裕人管理課長は「医療関係者ではなく学生さんが作ることで、患者さん目線で見やすくシンプルで伝わりやすいものができたと思っています」と言い、このリーフレットが患者さんの役に立つことを期待されました。

御井キャンパスのリーフレットも制作

また、このプロジェクトでは、御井キャンパスを紹介するリーフレットも制作され、8月4日に御井学舎事務部に手渡されました。

医療センターと御井キャンパスのリーフレットの表紙を合わせると、一つの大きな木のデザインになるように作られ、医療センターと御井キャンパスとのつながりを意識したものとなっています。表紙に描かれた木は、御井キャンパスの象徴である並木道の欅の木で、「幸運」「健康」「長寿」の意味から、患者さんや学生に健康長寿に過ごしてほしいという思いが込められています。

印刷会社から納品されたリーフレットを手にする学生たち
印刷会社から納品されたリーフレットを手にする学生たち
御井学舎リーフレットを受け取る(写真右から)御井学舎事務部 重石部長、善家次長
御井学舎リーフレットを受け取る(写真右から)御井学舎事務部 重石部長、善家次長
御井キャンパス版と医療センター版をあわせると一つの木のデザインに
御井キャンパス版と医療センター版をあわせると一つの木のデザインに
御井キャンパスでのリーフレット納品の様子
御井キャンパスリーフレット (PDF)

重石 尚 御井学舎事務部長コメント

ほとめきプロジェクトの学生は、自ら社会と言うフィールドに出て自分の目で課題や問題を発見し、社会との接触を経て解決策を編み出し、それを具現化しています。そこには、学生の経験からすれば、とても高い壁がいくつもそびえていて、たくさんの苦労があったと思います。仲間と一緒に悩み協力してそれを乗り越え、一つの形として本日の御井学舎と医療センターのリーフレットの完成に至りました。その過程において、会うたびにメンバーの顔はたくましくなっていきました。この経験を生かし、本学の理念である実践的な人材として社会に飛び立っていただきたいと思います。関係者の皆さまと、誰よりプロジェクトの学生さんに感謝申し上げます。

リーフレット制作を終えて(御井キャンパス版)

御井キャンパス版の編集責任者を務めた寺中琴音さん(3年)は、「リーフレットを作るにあたっては、さまざまな方とのつながりを再認識しました。営業時間の確認や、施設への取材などで学内に何度も足を運び、納得のいくものができるよう努力しました。リーフレットを生み出すまでのプロセスで、多くの方々のお力添えがあってできるものだと実感しました」と制作を振り返りました。

制作に関わった横尾早紀さん(3年)は、「このリーフレットは、一般の方を対象に制作しました。新たにできた人工芝のグラウンド『MII FIELD』と地域連携センター『つながるめ』を加えました。特に大変だったのは、外部の印刷会社の方とのやり取りです。こちらの希望を伝える時に齟齬が生じないようチェックリストを作ったり、修正箇所をまとめたりする工夫をしました。座学では学ぶことができない大変な経験でしたが、オープンキャンパス前に完成できて嬉しく思います」、中野優希さん(3年)は、「制作にあたっては見やすさを重視して構成を考えました。特に工夫したのは、食堂とショップをそれぞれまとめて編集したところです。前回よりも営業時間が把握しやすくなったと思います。また、写真も入れることで食堂を選びやすくしたところもポイントです」とそれぞれ感想を述べました。

情報社会学科ならではの学びを生かしたアプローチで、久留米大学医療センターの患者サービスを可視化する課題について実践的に解決を図る取り組みは、学生たちの成長の大きな力になっています。