📮KURUME LETTER
学校のICT化を支える人材を育成、御井キャンパスで特別授業
文部科学省では、2019年12月に、多様な子どもたちを誰一人取り残すことない、個別最適化された学びの実現を目指すGIGAスクール構想を打ち出しました。現在、小中学校などの教育現場では、1人1台の端末配布や、学校ネットワーク環境の整備が行われ、デジタル化やICT環境に対応できる教員の育成が急務となっております。
そこで、学校教育におけるICT活用について先進的な実践をしているうきは市教育委員会からご紹介いただいた3名の先生をお招きし、10月19日と23日に御井キャンパスで特別授業を実施。教職課程に在籍する4年生約100名が参加しました。
今回の授業は、教育現場でのICT化について現役の先生から話を聞き、導入事例を学ぶことを目的としています。授業では教育効果を上げるための教材作りや指導方法を学んだ後、学生1人1人にタブレット端末が配布され、実際の授業と同様のアプリケーションを使用した英語の授業を体験しました。
講師を務めたうきは市立浮羽中学校教諭の島隆文先生は「ICTは目的を達成するための手段のひとつ。適切な場面で使うことで、子どもたちの学習効果が上がったり、業務を効率化する事ができる便利なもの。くれぐれもICTを使うことが目的とならないように注意してほしい。」と学生たちにメッセージを送りました。
授業に参加した椎葉倫晃さん(経済学部文化経済学科4年)は「自分が中学生だった時とは環境が大きく変わっていることに驚いた。授業で学校のICT環境や授業でのアプローチ方法を学び、面白そうだと感じた。将来自分が働く環境について見通しを持つことができて良かった」と感想を話しました。
教職課程委員長である塩田裕明准教授(文学部国際文化学科)は「ICT活用については自治体間や学校間で差がある。学生たちが教育現場に出る前に、先進的な取組みを知ってほしいとの思いで企画をした。ICTは誰一人取り残さない教育を実現するのに不可欠なものなので、これから社会にでる学生たちには、その知識をしっかり身に付けて活用できる人材になってほしい」とコメントしました。