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文学部情報社会学科、新教育プログラム「アイデアマラソンノート」で学生の創造性を育成
📝学び

文学部情報社会学科、新教育プログラム「アイデアマラソンノート」で学生の創造性を育成

久留米大学文学部情報社会学科は、2024年度より新たな教育プログラム「アイデアマラソン」(担当:川路崇博教授)を1年生全員に導入しました。このプログラムは、ノートに毎日ひらめきやアイデアを書き留めることにより、現代社会を生き抜く学生たちのクリエイティビティを育成することを目的としています。学生たちは入学式直後から取り組みを開始し、5月末時点で約2か月が経過しました。

「アイデアマラソン」は三井物産の元社員である樋口健夫氏が開発したプログラムで、毎日アイデアやひらめきをノートに記録することで、科学的にも創造性が向上することが証明されています。この取り組みは、昨年まで川路教授のゼミ生限定で実施されていましたが、今年度から全1年生に拡大されました。学生たちは毎日1つ以上の気づきやひらめきをA5サイズのノートに記録し、週に1回、川路教授に提出しています。川路教授はそれぞれの学生にフィードバックを行い、彼らの創造性をさらに引き出す支援を行っています。

取り組みを担当している川路教授
取り組みを担当している川路教授
アイデアマラソンノート(実物)
アイデアマラソンノート(実物)

情報社会学科1年生の必修科目「フィールドワーク基礎1」では、アイデアマラソンをはじめとするさまざまな発想法を活用して「久留米大学内でのレイライン(特定の直線上に存在する歴史的・文化的な名所の並び)を探す・創る」ワークを実施しています。6月4日には、この講義の成果発表会が開催され、学生たちが約2か月間にわたり培った創造性を発揮し、プロジェクトの成果を披露しました。

フィールドワークの前に実施されたチームビルディングの様子
フィールドワークの前に実施されたチームビルディングの様子
サポーターの先輩と一緒に学内でフィールドワークを実施
サポーターの先輩と一緒に学内でフィールドワークを実施
成果発表会の様子
成果発表会の様子
アイデアマラソンノートにメモを取りながら発表を聞きます
アイデアマラソンノートにメモを取りながら発表を聞きます
真剣に他のグループの発表を聞く学生たち
真剣に他のグループの発表を聞く学生たち
先輩サポーターのアドバイスも
先輩サポーターのアドバイスも

文学部情報社会学科1年の小坂明日菜さんは、「アイデアマラソンノートを始める前は自分の好きなことにしか興味がなかったのですが、書くことを探すことがきっかけになり、今まで目につかなかったことに気づくようになりました。おかげで興味の幅が広がったと思います」と話してくれました。大石茉穂さんは、「スマホやPCを使うことが多く、文字を書く機会が減っていたので、新鮮な気持ちで取り組めています。また、先生とのやり取りを通じて、メールでのコミュニケーションも学べて、とても勉強になっています」と振り返りました。

川路教授は、「学生たちには、卒業するまでに学力以外の力も身につけてほしいと考えています。特に、これからの社会ではクリエイティビティが重要です。ここで培った創造力が、将来社会に出たときに大きな武器になることを期待しています」とコメントしました。