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文学部国際文化学科でパッサウ大学(ドイツ)とのオンライン合同授業を実施
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文学部国際文化学科でパッサウ大学(ドイツ)とのオンライン合同授業を実施

2023年10月から、文学部国際文化学科大場はるか准教授のゼミではドイツのパッサウ大学とのオンライン合同授業を実施しています。

今学期のゼミでは、第一次世界大戦時に中国の青島で日本軍の捕虜となり、久留米に収容されたドイツ兵俘虜の日記(ポツダム大学図書館所蔵)やポストカード(久留米大学御井図書館所蔵)をとりあげています。

ゼミでは、手書きで書かれたこれらの史料をまずドイツの学生たちが活字化し、英語に訳したうえで、日独の学生たちが内容に関する意見交換を英語で実施しました。チャット機能や機械翻訳の助けも借りながら史料を少しずつ一緒に読み解いたことで、ドイツ兵俘虜が久留米でどのような生活をしていたのか、日本の文化をドイツ兵俘虜がどのように観察していたのかを、ひとつひとつ明らかにすることができました。

大場ゼミの学生たちがドイツの学生たちへ送る暑中見舞いのカード(英語&ドイツ語)
大場ゼミの学生たちがドイツの学生たちへ送る暑中見舞いのカード(英語&ドイツ語)
ドイツ兵俘虜が書き残したポストカード(久留米大学御井図書館所蔵)
ドイツ兵俘虜が書き残したポストカード(久留米大学御井図書館所蔵)

大場ゼミの学生たち(3年生)は、今学期は15回の授業のうち6回を、教室や自宅など学生が希望する場所からオンラインで受けました。残り9回の授業は大学の教室で実施しました。オンラインの授業と対面の授業を交互に組み合わせることで、英語での交流に向けた準備をしっかりやることができました。オンライン授業の際にはZoomを使い、少人数で日独の学生たちが直接やりとりするグループ学習もパソコン上で実施しました。

最後の交流授業(7月18日)では、学生たちが「ポストカードの歴史」についても学びました。また、授業に参加した日独の学生どうしで、国を超えてポストカードや暑中見舞いのカードを送りあい、交流授業の記念にすることにしました。