📮KURUME LETTER
医学部医療検査学科特別講義「臨床検査技師が創る未来の医療、活躍シーンを教えて!」が開催されました
11月20日、久留米大学医学部医療検査学科の主催で「臨床検査技師が創る未来の医療、活躍シーンを教えて!」と題した特別講義が旭町キャンパスの教育2号館4階で開催されました。
2024年4月に開設された医学部医療検査学科は、質の高い臨床検査専門教育を基盤に、時代のニーズに合ったヘルスサイエンス教育を実現し、メディカルサイエンスに精通する次世代型臨床検査技師を育成することを目指しています。今回の講義では、臨床検査技師の多様な活躍の場を紹介する4名のゲストスピーカーが登壇し、現場での経験や未来のキャリアパスについて語りました。
「久留米大学病院における臨床検査技師の活躍シーン」講師:久留米大学病院 臨床検査部 橫山 史美 さん
大学卒業後、大学院に進学した橫山さんは、様々な分野を経験し、学生時代に経験した学会発表を継続するため大学病院を就職先として選択しました。講演では横山さんが大学病院で担当している業務の内容や、研究活動について実際の事例も交えながら紹介いただきました。
「広島市民病院における臨床検査技師の活躍シーンと私の未来像」 講師:広島市立広島市民病院 臨床検査部 藪根 悠真 さん
藪根さんは大学卒業後、一度一般企業に就職しましたが、医療の道に再挑戦し、今年度より臨床検査技師として地域の基幹病院で勤務しています。講演では、大規模な病院で求められる迅速かつ正確な検査結果を提供する力や、検査部門間および他部門との連携プレーの重要性について強調されました。講演の最後には「試行錯誤を繰り返しながら挑戦を続けることが成功への鍵。一緒に臨床検査技師の未来を盛り上げていきましょう」と参加者に熱いメッセージを送りました。
「ハートチームで活躍する臨床検査技師」講師:熊本赤十字病院 検査部 山崎 卓 さん
山崎さんは、チーム医療の一員として、特に心臓病の患者を支える「ハートチーム」の一員として臨床検査技師がどのように貢献しているかを紹介しました。多職種協働のハートチームのことや、実際の現場における医師との会話や現場症例を例に挙げながら、臨床検査技師がどのような役割を果たしているのかを説明し、お互いに尊敬しあってコミュニケーションを大切にするチームの強さを語りました。
「医学研究で力をつけて外資系製薬会社で活躍」講師:グラクソ・スミスクライン メディカル本部 北原 陽介 さん
北原さんは、製薬企業における臨床検査技師のキャリアパスについて紹介しました。大学時代から研究分野に興味を持ち、大学院へと進み、研究職、そして外資系製薬企業へと進んだ自身の経験を紹介し、キャリアを成功に導くために考えてきたこと、大切にしていることを学生たちに伝えました。
参加者の感想
講義修了後、参加者からは「卒業後は漠然と病院で働くと考えていたが、企業でのキャリアにも可能性を感じた」「チーム医療での検査技師の重要性を知り、モチベーションが上がった」「コミュニケーション能力や挨拶の重要性が印象に残った」など、多くの感想や質問が寄せられ、この講義を通じて臨床検査技師としての多彩なキャリアパスを学び、未来の医療現場で自身がどのように活躍できるかを具体的にイメージする貴重な機会を得た様子がうかがえました。
今後もこうした講義を継続し、次世代の医療人材育成に役立てていくことが期待されています。