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医療センターとの課題解決プロジェクト、今年度も進行中【文学部情報社会学科】
📝学び

医療センターとの課題解決プロジェクト、今年度も進行中【文学部情報社会学科】

文学部情報社会学科では、医学部を持つ久留米大学の強みを生かして、医療センターと連携した課題解決型授業「ほとめきプロジェクト実習演習」(江藤智佐子教授担当)を行っており、今年で7年目の取組みとなります。

ほとめきプロジェクト」は、例年医療センターのスタッフから挙げられた課題に向き合い、その解決に取り組んでいます。12月6日に課題の進捗状況を報告するための病院長へのプレゼンテーションが医療センターで実施され、プロジェクトメンバー(3年生10名、4年生2名)と、惠紙病院長、原﨑看護部長をはじめとする医療センターのスタッフが参加しました。


動画チームのプレゼンテーションの様子
動画チームのプレゼンテーションの様子
認知症マフの試作品について説明する様子
認知症マフの試作品について説明する様子
リーフレットの似顔絵について説明する様子
リーフレットの似顔絵について説明する様子
プレゼンテーションに耳を傾ける惠紙病院長ら
プレゼンテーションに耳を傾ける惠紙病院長ら

この日、学生たちがプレゼンテーションを行ったのは以下4件です。

 (1)30周年記念式典動画の成果発表

 (2)みなし訪問看護告知リーフレットの報告

 (3)認知症予防マフの経過報告

 (4)ブックレット制作進捗報告

どのチームも病院スタッフから挙げられた課題に真剣に向き合い、長い時間をかけて取り組んでいます。医療センターも7年目の取組みということで、学生たちとの信頼関係のなか、さまざまな意見が出るようになりました。病院と学生が互いに対話を重ね、協働しながら、患者サービスの改善や働くスタッフたちの志気を上げるような施策を考え実践するプロジェクトになっています。


プロジェクト

【30周年記念式典動画の成果発表】

(鳥越くるみ 中島里菜 吉村梨菜 角田亜美)
医療センター30周年を記念して今年6月に制作された動画の成果について報告しました


みなし訪問看護告知リーフレットの報告】

(古江彩華 三原萌花 松山小桃)
今年7月から開始した訪問看護について、詳細情報を入れたリーフレットを来年度作成すること、その内容や進捗状況について報告しました


認知症マフの経過報告】

(鳥越くるみ 中島里菜 古江彩華 松山小桃 三原萌花 吉村梨菜)
認知症マフとは、認知症の人の落ち着かない手を穏やかに温かく保つための筒状のニット製品で、それを使用することにより抜針予防などの効果も期待されています。「孫からおくりもの」というコンセプトで試作した認知症マフについて、現物を見ていただきながら発表しました


ブックレット制作進捗報告】

(永松真帆 上木結衣 永濵朱梨 角田亜美)
これまでのほとめきプロジェクトを集約、紹介するためのブックレット作成について、その内容や進捗状況について報告しました


総括

惠紙病院長、原﨑看護部長はじめ事務職員、看護師からそれぞれの発表や報告について「医療センターのことをよく理解して、的確に表現できている」「認知症マフは安全面や機能面で再考が必要な箇所もあるが、よりよくなるようアイデアを出してほしい」「訪問看護について、医療現場にいない学生さんが勉強されて伝えてくれることで、地域の人たちにとってもわかりやすいリーフレットができている」「30周年の記念動画は素晴らしく、働いている自分の励みになった」「作っていただいたキャラクターはいろいろな場面で活用していきたい」などのコメントがありました。

学生たちの感想;
「自分たちが制作した動画が、たくさんの方に影響を与えていることを改めて実感することができ自信がつきました。」(動画チーム:吉村さん)
「初めてのことばかりで大変でしたが、打ち合わせを重ね、無事期日までに完成することができ良かったです。」(リーフレットチーム:三原さん)
「医療センターの看護師の皆さん、そして私たち文学部が連携し、7年間の思いをブックレットに込め、制作しました。」(ブックレットチーム:永松さん)
「分からない段階から新しいものを作ることは大変でしたが、試作品に興味を示してもらえ良かったです。」(認知症マフチーム:松山さん)

学生たちは今回のプレゼンで出た意見や感想を基に、プロジェクトをブラッシュアップしていきます。