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松石ゼミが西南学院大学立石ゼミとの交流会を開催【経済学部】
2024年12月12日、本学の福岡サテライトにおいて、西南学院大学の立石ゼミと、本学経済学部の松石ゼミとの合同ゼミが開催されました。今回が2回目となるこの合同ゼミは、両大学の学生が学び合い、刺激を受け合う貴重な場となりました。
開催の背景
松石達彦教授が東京の大学院生時代に、研究会で立石 剛教授(当時、東京の私立大学専任教員)と知り合い、その後、双方が九州の大学に赴任してからも学会等を通じて交流がありました。
立石教授には昨年度から、本学経済学部の「アメリカ経済論」を担当していただいています。授業後には、受講生であった松石ゼミの学生が質問に訪れることがありました。その際、立石教授から「久留米大学にはこんなに物事をしっかりと考えている学生がいるんだ」と感心され、「是非、ゼミ間で交流しましょう」とお話をいただいたことが、今回の取り組みの始まりです。
こうして、2024年の2月に第1回目の合同ゼミを西南学院大学で開催。そして今回、本学の分室である福岡サテライトで2回目の合同ゼミを行う運びとなりました。
また、今回の会場選びには、松石教授と福岡サテライトを就活の際によく利用していた4年生ゼミ長の鍋島君、福岡サテライト室長・筒井さんとの交流も一役買っています。「コロナ以降、サテライトを利用する学生が減っている」という筒井さんの声を受け、学生がサテライトを利用するきっかけ作りになるよう選ばれました。
まず、自己紹介を兼ねたアイスブレイクとして「NASAゲーム」が行われました。「NASAゲーム」とは、母船から遠く離れた場所に不時着してしまった宇宙飛行士という設定で、生き残るために必要なアイテムの優先順位を決めるゲームです。チームで行い、合意形成を学ぶコンセンサスゲームとなっており、多くの学校や企業の教育の場、研修等で取り入れられています。両校の学生たちは、話し手と聞き手の両方の立場に立ち、上手く話し合いを進めていました。
次に、2つの経済テーマで6班に分かれてディスカッションが行われました。テーマは、「円安は日本経済にとってトータルで有益か否か」と「トランプ大統領就任によるアジア経済への影響」です。西南学院大学経済学部立石ゼミがアメリカ経済専攻、本学経済学部松石ゼミが東アジア経済専攻という両者の専門分野を考慮し、この2つのテーマが選定されました。1テーマ30分という限られた時間の中で、普段のゼミ活動で得た知見を活かし、活発な議論が行われました。学生たちは立石教授・松石教授の解説に熱心に耳を傾け、意欲的に学びを得ようとする姿勢が目立ちました。
尚、この実施内容は、立石ゼミ4年ゼミ長の小林君、松石ゼミ4年ゼミ長の鍋島君の両ゼミ長が両教授と相談し、話し合って決定していったものになります。両ゼミ長の主体性が発揮され、充実した内容となりました。
合同ゼミの目的と意義
合同ゼミの主な目的は、他大学との交流を通じて学生たちに新しい視点を提供し、学びを深めること。また、学生同士がグループディスカッションを通じて、自分の意見をまとめ、それを他者に伝える力を磨く場としても活用されました。さらに、就職活動に関する情報交換の場としても効果的です。
参加した学生たちからは、前向きな感想が寄せられました。
「普段のゼミの授業と違い、他大学で、他の専攻を学んでいる生徒と共にディスカッションをすることで、テーマに対しての色々な角度からの考えを知ることができ、良かった。また楽しく交流もでき、お互いの仲が深まったので良かった。」(西南学院大学4年生)
「ディスカッションではそれぞれの意見を出し合い、一つの答えを導くことの難しさを感じながらも学びのある時間になりました。また、討論だけでなくその後の食事会も通じて、大学生活や就職活動などお互いに情報交換ができたことで、視野を広げる機会になりました。今後も他大学との交流が盛んになればいいなと思います」(久留米大学4年生)
「それぞれ違う専攻分野の学生が集まり、お互いに新しい視点や知見を得ることができました。私たちにとっては、普段とは違い、アメリカ経済の視点で話を聞くことができたのが面白かったです。また、双方の先輩方から就職活動のお話を聞くことができ、充実した時間を過ごすことができました。」(久留米大学3年生)
今回の合同ゼミは、専門は違えど同じく経済を学ぶ他大生たちと意見を交わすことで、互いに刺激を受け、新たな視点と貴重な学びを得る機会となりました。今後もこのような交流が拡がり、繋がっていくことが期待されています。