📮KURUME LETTER
📝学び
御井キャンパスで税関行政について出前授業
1月7日、御井キャンパスにおいて、長崎税関の三池税関支署長 加藤清さんを講師に迎えて「税関行政とその役割について」と題した出前授業が行われました。この授業は文系学部を対象にした講義「西洋経済史II」(担当:経済学部齊藤豪大准教授)として開催されたものです。
「西洋経済史II」では、海を媒介とする経済活動の歴史的な展開過程がどのようなものであったかを「密輸と関税政策」、「海賊と私掠」などトピックベースで取り上げ、関連する制度、技術、思想などを歴史的な観点から考察する講義です。
当日は組織の紹介から始まり、主な役割の「安全・安心な社会の実現」、「適正かつ公平な関税等の賦課徴収」、「貿易円滑化の推進」について学生らが理解しやすいように実際に摘発された具体的な事例を挙げてご説明いただきました。
さらに、AI技術を活用して荷物の情報を効率的かつ円滑に管理する「スマート税関構想」についても紹介され、最新技術を取り入れた税関の取り組みに、学生らは大きな関心を寄せていました。
講義を担当した加藤さんからは「時間的効率だけを求めるのではなく、広い視野を持ち、社会情勢に関心を持つことが重要です。新聞やニュースを日頃からチェックする習慣を身につけてほしいと思います。また、税関の役割を深く知ることで、将来の就職先として税関を選択肢の一つに考えてもらえると嬉しいです」とコメントをいただきました。
今回の出前授業を通じて、学生たちは税関行政の重要性や役割について理解を深めるとともに、国際経済における税関の位置づけを具体的に学ぶ機会を得ました。本講義が、彼らの視野を広げるきっかけとなり、将来のキャリア選択にもつながる意義ある時間となりました。