📮KURUME LETTER

グループワーク成果発表会を実施
6月17日、文学部情報社会学科の1年生が、前期開講科目である「フィールドワーク基礎1」(担当:川路崇博教授、江藤智佐子教授)において、学内フィールドワークの成果をグループごとに発表しました。
この授業は、社会の動向や身近な知識への関心を育み、情報社会学科での学びに必要な基礎的な知識や技能を習得することを目的としています。学生たちは入学直後から、毎日ひらめきやアイデアをノートに書き留める「アイデアマラソン」に取り組み、発想力や思考力の向上に努めてきました。
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授業の大きな特徴は、グループで行うフィールドワークです。各グループには、2・3年生のチューターが参加し、活動をサポートしながら共に取り組みます。5月にはグループが編成され、メンバー同士がお互いの個性を尊重し、能力を発揮できるよう、チームビルディングを行いました。


チームワークが深まったところで、いよいよグループワークがスタート。まず、各グループに学内のどこかを撮影した3枚の画像「Clue(クルー)カード」が提示されます。その画像がどこを写したものかを実際に探しながら、久留米大学内に存在する「レイライン(特定の直線上に並ぶ歴史的・文化的な名所)」を見つけ出し、3枚のカードに共通する特徴を見いだして仮説を立て、調査・検証した成果を発表しました。
発表会には、教員やチューターも参加し、発表内容に対して鋭い質問や指摘を行いました。発表したグループの中には、準備していた説明や仮説が崩れたり、返答を考えている途中で時間切れになったりと、苦戦する場面も見られました。






川路教授は「私はあえて鋭い質問を投げかけた。それは、みなさんがどれだけ深く調べ、真剣に向き合ってきたかを見ているから。卒業論文では、さらに広く深く、多角的に物事をとらえ、根拠を持って検証する力が求められる。その力を、これからの学びの中で身につけていってほしい」と語り、学生たちの今後の成長に期待を寄せました。
発表後、1年生からは「他のグループが見つけた共通点が自分の考えと違っていて、多様な視点や考え方を知ることができて面白かった」「質問されそうな内容を事前に想定して準備していたが、先生からは予想外の角度から質問が来た。もっと広く深く調べる必要があると感じた」「アイデアマラソンの成果か、さまざまな視点からアイデアが出てくるようになった」などの感想が聞かれました。
今後の授業では、レポート作成の基本やまとめ方について学んでいく予定です。