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最先端の臨床検査用分析機器の開発現場を見学【医療検査学科】
📝学び

最先端の臨床検査用分析機器の開発現場を見学【医療検査学科】

6月18日、医療検査学科2年生が、株式会社日立ハイテク九州(福岡県大牟田市)を訪問し、医療現場で使用される生化学自動分析装置や免疫分析装置、関連消耗品の設計・開発・製造工程を見学しました。

同社では、高精度な検査・分析を可能にする医療機器が製造されており、今回の見学では、実際に装置内部の構造や製造工程を間近に見る貴重な機会となりました。サンプリングピペットや試薬ピペット、恒温槽、多波長光度計など、各部品の精密な設計に触れ、いくつものターンテーブルが連動しながら反応セル内で試薬の反応や希釈が自動的に行われる仕組みに、学生たちは強い関心を寄せていました。


工場見学

製造現場では、微細な部品の組み立てが熟練した技術者の手作業で行われる一方、大型の組み立て工程ではロボットによる自動化も進められており、最終的な品質確認には、人の目による確認とあわせて、撮影画像をもとにAIが判別を行うシステムも導入されていました。

医療機器の信頼性を支える現場の高度な技術と管理体制を目の当たりにし、学生たちは臨床検査の意義と責任の重さをあらためて実感する機会となりました。


学生たちの感想

「自分たちのことを臨床検査技師として患者さんを支える立場と考えていましたが、その私たちを支える存在があることにも気づかされました。」

「授業で学んだ内容が現場とつながり、理解が深まりました。今後の実習や学びに生かしたいです。臨床検査技師として今後扱う機器が、どのような工程で製造されているかを実際に見ることができ、とても貴重な経験でした。」

「セルや自動分析装置が、精密な作業やAI技術を駆使して丁寧に作られている様子を見て、機器を大切に扱う意識が高まりました。」

「機械に頼るだけでなく、最終的には人の目で確認されているという工程に安心感を覚え、医療機器の安全性への信頼がより強まりました。」

「将来使う機器の“作る側の思い”にも触れることができ、臨床検査技師としての意識がより一層芽生えました。」


工場見学

今回の見学は、将来、医療に携わる者として、ものづくりの現場で学ぶ姿勢の大切さを心に刻む見学となりました。