📮KURUME LETTER
経済学部合同報告会— 多様な学びが広がる、実践の報告会—
12月5日(金)、経済学部において「合同報告会」が開催されました。経済学部では、地域・社会連携活動、国際経済研究、海外研修、企業・産業研究など、多彩なフィールドで「学外での活動を通じて学ぶ」実践的な科目を数多く開講しています。当日は、各科目で学生が取り組んだフィールドワーク、研修の成果を発表し合い、学びを共有する貴重な機会となりました。
報告会では、多岐にわたる活動内容が報告されました。ここでは、その一部をご紹介します。
アクティブ・プログラム報告会
「アクティブ・プログラム」では、実社会で求められる力を体験的に身につけることを目指しています。学生は、協働して学ぶ力や主体的に企画・運営する姿勢、そして PDCA サイクルに基づく実践力を、活動を通して磨いています。
〇子ども食堂「じじっか」におけるボランティアプログラム/担当:長島正治教授久留米市内の親子食堂「じじっか」での学習支援や運営補助を通じて、学生が地域での支え合いや社会課題に触れる取り組みです。学生たちは、活動の現場で「関係性の貧困」などの課題を体験的に理解し、親子食堂の役割や運営上の課題について学んだことを発表しました。
〇国際経済研究会/担当:松石達彦教授
「新卒一括採用」「トランプ関税」など日本経済や国際経済に関するテーマについて、学生自ら研究・討論を行い、協働学習をした成果が報告されました。この研究会は、学生間の話し合いを通じて、論理的思考力や批判的思考力といった、実社会で求められる高度なスキルを鍛える場となっています。
〇スポーツイベント(サッカー)による地域・社会連携活動/担当:野崎竜太郎教授
久留米市やアビスパ福岡などと連携した地域・社会連携活動です。学生は、サッカーイベント運営への参画を通して、自治体や企業がスポーツを介してどのように社会的貢献を果たそうとしているのか、そのプロセスを学び、地域・社会連携活動の具体的な役割について理解を深めました。
実習演習(b)報告会
〇インターンシップ・仕事体験/担当:尾上百合加非常勤講師
夏期休暇中に企業や事業所で行われたインターンシップ・仕事体験の報告です。学生は就業体験を通じて、経済活動の実態を理解するとともに、社会人として必要なマナーや知識、企業文化、仕事の進め方、コミュニケーションの大切さなどについて学びました。
地域事情研修報告会
国内における「地域づくり」の現地に複数のコースに分かれて足を運び、地域の人々との交流や体験を通じて、地域の現状、課題、およびその解決への取り組みについて学んだ成果が報告されました。本研修は、見聞きしたことを整理し、プレゼンテーションやレポートの形で報告できる力を養うことを目的としています。
〇地域づくりコース/担当:夏広軍非常勤講師 〇熊本コース/担当:井上寛規准教授 〇別府コース/担当:藤谷岳准教授 〇日田・尾道コース/担当:岩本洋一准教授
海外研修A報告会
海外での文化体験や交流を通じて、異文化理解を深め、自己判断力や問題解決能力を養うことを目的とした研修の報告です。今回は、スリランカ研修と中国(深圳、広州、香港)研修が実施されました。学生たちは、それぞれの国が持つ異なる文化や習慣、経済・社会システムについて報告し、グローバルな視点の重要性を共有しました。
〇スリランカ研修/担当:冨吉満之准教授 〇中国(深圳、広州、香港)研修/担当:唐雋非常勤講師
今回の合同報告会を通じて、学生たちは地域や企業、海外など、多様なフィールドで学んだ成果を共有しました。各取り組みからは、経済学が社会と密接に結びついた学問であること、そして学生一人ひとりが主体的に学びを深めている姿が伝わってきました。
経済学部では今後も、こうした実践的な学びの機会を通して、学生が自ら考え、行動し、社会に貢献できる力を育んでいきます。