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卒業生による「キャリアデザインⅡ」ゲスト講義 ― 文学部情報社会学科 ―
📝学び

卒業生による「キャリアデザインⅡ」ゲスト講義 ― 文学部情報社会学科 ―

12月18日(木)、文学部情報社会学科「キャリアデザインⅡ」(担当:江藤智佐子教授)において、株式会社かねやす代表取締役社長の安光徹雄氏をゲスト講師としてお迎えしました。安光社長は本学商学部の卒業生であり、硬式野球部のOBでもあります。今回は同社の人事・採用担当である上野良高氏とともに登壇され、「キャリアデザインと仕事理解」をテーマに講義が行われました。

(株)かねやすの安光徹雄社長
(株)かねやすの安光徹雄社長
情報社会学科の3年生が受講しました
情報社会学科の3年生が受講しました

講義の前半では、安光社長が久留米大学での学生時代を振り返りながら、卒業後のキャリアについて語られました。大学卒業後は大手メーカーで営業職として社会人生活をスタートし、その後、家業である株式会社かねやすに入社。営業と経営の両方を経験する中で、「仕事を通して何よりも大切だと実感してきたのは“人との出会い”である」と話されました。さまざまな立場の人と関わる経験を重ねる中で、「仕事は決して一人で完結するものではなく、人との関わりの中で成り立っている」という考えに至ったといいます。社員一人ひとりの成長や、周囲との信頼関係を大切にする姿勢が、現在の経営の軸となっていることが伝えられました。

さらに、奥様のご実家で140年続いてきた家具店を、約2年かけて閉店した経験についても語られました。仕入れや配達、銀行対応、給与の支払いなど、経営に関わることを一から十まで担ったこの2年間が、現在社長として仕事をするうえで非常に役に立っていると話されました。

熱心に話を聞く学生
熱心に話を聞く学生
人事・採用担当 上野良高氏
人事・採用担当 上野良高氏

後半では、人事・採用担当の上野氏から、就職活動の実情や企業選びの視点について具体的な話がありました。自身の経験を交えながら、「就職活動では、条件やイメージだけでなく、実際に会社を訪れ、働いている人の姿や職場の雰囲気を感じてほしい」と学生にアドバイスが送られました。企業が学生のどんな点を大切にしているのか、面接では何を見ているのかについて、上野氏が採用担当として “本音”で語ってくださり、学生にとっては普段なかなか聞くことのできない内容となりました。

積極的に質問をする学生
積極的に質問をする学生
ざっくばらんにお話いただきました
ざっくばらんにお話いただきました

質疑応答では、初任給や福利厚生、企業選択の基準など、学生から率直な質問が相次ぎ、安光社長と上野氏からは、それぞれの立場で丁寧にお答えいただきました。「どの会社に入るかだけでなく、そこで何を学び、どう成長するかが重要」というメッセージは、これから本格化する就職活動を前にした学生たちにとって、自分自身のキャリアを具体的に思い描き、主体的に考えるきっかけとなりました。

貴重なお話をありがとうございました
貴重なお話をありがとうございました