📮KURUME LETTER

学生サークルがITとAIを活用した農業ビジネスの共同研究(筑前町のいちご農園)
🔬研究

学生サークルがITとAIを活用した農業ビジネスの共同研究(筑前町のいちご農園)

商学部学生有志が集まって活動しているサークルteam.csvのメンバーが福岡県の筑前町役場にて、観光農業のシステム化に関する企画を提出しプロジェクトを進めています。

2019年9月9日、田頭喜久己町長をはじめ副町長、農林商工課職員のみなさまの前で、企画について説明する機会をいただきました。企画は2つあり、一つは筑前町のいちご農園(大規模ハウス栽培)で運営されるいちご狩りのWeb予約管理システムの構築で、もう一つはAI活用によるいちごの収穫予測(予約と収穫の同期を考慮したビジネスモデル)の研究です。(研究内容の詳細は後述)

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町長による「これからはスマート農業の時代であり、効率化を求めなければならない。同時に観光農業にも力を入れて観光客の誘致を図っていかなければならない」というお話を受け、学生たちも地域のために自分たちの知識やスキルを活かしたいという気持ちを説明していました。

町長をはじめ筑前町のみなさまの明るく楽しい話題提供に、学生たちも緊張することなく笑顔で企画の説明と質疑応答を終えることができました。

研究内容と進捗状況(2020年)

team.csvが提案したこの活動は2段階に分けられており、第一段階として、いちご狩り客の予約をWebで行なうシステムを開発しました。一日のいちご狩り客の受付には上限(定員)がありますが、この段階では、人数は固定されています。

第2段階はいちごの生育状況に合わせて事前に定員を変更する仕組みを作ります。そのためにAIを利用し、いちごの写真から1週間後、あるいは2週間後の収穫数量を推定する機能をシステムに組み込みます。

これらの研究のため、team.csvの学生達はいちごのハウスで定植(植え付け作業)や実際にいちご狩りを行い食べる量を推定するためのデータ収集を行なってきました。2020年11月現在、いちごの生育状況の違いを写真撮影し、AIに取り込む作業を行なっています。

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