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【教員紹介】當山 貴弘(人間健康学部 スポーツ医科学科)
🧑‍🏫教職員

【教員紹介】當山 貴弘(人間健康学部 スポーツ医科学科)

自己紹介 當山 貴弘(人間健康部 スポーツ医科学科)

人間健康学部スポーツ医科学科の當山 貴弘(とうやま たかひろ)です。

主に、保健体育教師を目指して教職課程をとっている学生さんに、教授方略(教育や授業を効果的に進めるための計画や方法)などを教える「保健体育科教育法」を中心に指導しています。

私自身は、運動が極端に得意だったわけではありませんでしたが、体育授業を通して運動が「楽しい」と思うようになり、自分もこんな授業ができるようになりたいと保健体育教師を目指し、大学で体育系の学部に進みました。大学では、特に運動場面で動機づけが低下するメカニズムついて関心を持ち、博士課程まで同じようなテーマで研究を続けてきました。

私もこうして、大学で体育教師を目指す学生さんを指導することができるようになりましたので、教える子どもたちに「体育授業に参加してよかった」と思わせるような指導ができる学生さんを育成していけたらと思っています。

私は、沖縄出身で暑いところには慣れているつもりですが、久留米市の夏はそれ以上に暑く感じます。それ以外の時期は過ごしやすい気候で、食事は美味しいですし、新幹線も通っている住みやすい街だと感じます。県外の学生さんも通いやすいのではないでしょうか。福岡県は空港へのアクセスもよいので久留米から沖縄の実家には2時間半くらいで帰ることができます。

野球
サッカー

私自身のスポーツ歴としては、野球を小学生からやっていて、中学2年生の時にサッカーに転身しました。野球を続けていたとしても多くの学びはあったと思いますが、やめたことを後悔はしておらず、新しいスポーツに出会えたから見えたもの、得たものもありました。小学校からのサッカー経験者には技術的に敵いませんでしたが、負けないスタミナをつけるなど「この部分では負けない」という要素を常に模索して練習に励み、なんとか試合にも出ることができました。

担当科目について

授業のメインは「保健体育科教育法」という保健体育の先生を目指す学生を対象にした授業です。

そこでは学生が授業の計画を立てて指導案を作成し、実際に模擬授業をしてもらいます。また指導している様子を録画し、1単元が終わったところで、その映像を用いながら省察※を行い、指導技術の向上を図っています。

※省察:行動や考えを振り返り「どうしてそうしたのか」「その結果はどうだったか」「次はどうしたらもっとよくできるか」をじっくり考える、成長や学びを深めるために重要なプロセス

保健体育科教育法の授業の様子(指導の様子は録画し振り返りに使われる)
保健体育科教育法の授業の様子(指導の様子は録画し振り返りに使われる)
競技について説明する学生
競技について説明する学生
指導での改善点などをフィードバック
指導での改善点などをフィードバック
授業後に解説する當山先生
授業後に解説する當山先生

実際に自分で授業を運営することは、授業を受けた経験しかない学生さんにとっては貴重なもので、将来教職に就かないとしても人にものを伝えるという実践的な能力を養うよい学びになるのではないかと思います。スポーツ医科学科の学生は地域のスポーツ団体に所属しボランティアで指導をするなど既に人前で話す経験を持つケースも多く、スムーズに指導をこなしている印象です。

この授業は、保健体育科教育の大ベテランである 野田 耕教授と一緒に担当していて、私自身も多くを学ばせてもらっています。

  • スポーツ指導論
  • 保健体育科教育法
  • アダプテッドスポーツ特講
  • スポーツ統計基礎
  • パラスポーツ演習 など

その他には、運動に関するデータを集めて統計的な解析を行う「スポーツ統計」の授業も、3人の先生とのオムニバス形式で行います。

専門分野体育科教育学、体育心理学

研究テーマ (参考:研究者紹介ページ

  • 運動場面における回避的態度に関する研究 など


ゼミの活動について

現在、教職を目指す3年生5名を受け持ち、生徒の見取り方や授業計画の立て方などを一緒に学んでいます。少ない人数なので、一人一人にしっかりと指導ができるという良さもあります。

教職のゼミだからといって、教職のテーマに限るという設定はしておりません。教職から外れているようなことでも、見識を広めることは結果的に教員になるうえで意味のあることで、それらを活用できる力を養うことが重要です。一旦距離を置いて遠くから教職・体育の授業を眺めてみると見えてくるものもあると思いますので、広い視野を持って学んでいってほしいです。

ただ、大学生活も時間が限られていますので、本当に一番やりたいことは何なのかを見極めて時間配分をしっかり考えることも必要になります。計画的に学び、ここだけは絶対に負けないというものを身に付けることができるよう、充実した大学生活を送ってもらえたらと思います。また、私の講義する授業も含め、疑いの目も持ち学んでほしいと思っています。本当にそうなんだろうか?と疑問を持ち自分でいろいろと調べてみることは、深い理解にもつながると思います。

ゼミの学生と
ゼミの学生と

受験生へのメッセージ

本当に好きなことを好きな時間学べるというところが、大学の魅力の一つです。自由になる時間を何にどう使うかが重要で、大学ではそこが求められるといったところでしょうか。うまく使えた人は、早く自分の目標に近づけると思いますので、できるだけ早い時期にそういった意識を持ち学んでいってほしいです。

好きなもの、はまっているものなど

高校の時から釣りが好きでやっていました。サビキ釣りという撒き餌をつかったもので、沖縄では海に潜り、魚が餌を食べているシーンを見ながら、釣りあげることもできます。その釣りの最中に、背後から強い殺気を感じ振り返ると、ハブの数十倍の毒を持つと言われるウミヘビがいた時には、生きた心地がしなかったのを覚えています(笑) 

沖縄の海
ウミヘビ