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【文学部情報社会学科】江藤智佐子教授が春日市「市民功労賞」を受賞
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【文学部情報社会学科】江藤智佐子教授が春日市「市民功労賞」を受賞

12年にわたるコミュニティ・スクールへの貢献が評価

文学部情報社会学科江藤智佐子教授が、春日市の教育の発展に長年寄与した功績により、2025年11月3日に開催された春日市表彰式において「市民功労賞」を受賞しました。

江藤教授は、2013年度よりコミュニティ・スクール春日市立春日東小学校の学校運営協議会の副会長(学識経験者)として12年間にわたり、学校・家庭・地域が連携して子どもを育む「コミュニティ・スクール」の推進に尽力してきました。 共育(ともいく)は、三者が同じ方向性(ベクトル)のもとで子どもたちの学びと成長を支える「地域とともにある学校」の理念に基づき、安心して学べる学校づくりを目指す取り組みです。

教育学の知見と地域との架け橋としての役割を活かし、学校運営の支援だけでなく、地域住民が教育に主体的に関わる仕組みづくりにも貢献。こうした地道な活動が教育委員会や校長から高く評価され、このたびの受賞につながりました。

また、江藤教授は「制度化された中間組織としての学校運営協議会の組織運営」に関する研究も行っており、地域と学校の協働による教育活動のあり方を理論と実践の両面から探究しています。 研究成果は以下の論文にまとめられており、教育現場の実践にも生かされています。

「制度化された中間組織としての学校運営協議会の組織運営 : コミュニティ・スクールの地域連携教育活動に着目して」 (久留米大学学術リポジトリ)

表彰式の様子
表彰式の様子
(左から)田中剛氏(PTA会長)、岩本晃氏(宝町地区自治会長)、足達好子氏(学校運営協議会会長)、江藤智佐子教授、高橋明子校長、日野理絵氏・仁田野聖子氏(地域コーディネータ―)
(左から)田中剛氏(PTA会長)、岩本晃氏(宝町地区自治会長)、足達好子氏(学校運営協議会会長)、江藤智佐子教授、高橋明子校長、日野理絵氏・仁田野聖子氏(地域コーディネータ―)

江藤教授は、「子どもたちの笑顔があふれ、未来につながる学校づくりのために、東小モデル(ひ:ひとを思いやり助け合う子 、が:がんばる心と体をつくる子、し:しっかり考え行動する子)の良さを可視化できるよう、教育社会学の知見を地域連携教育に活かしたいと思います」と授賞の喜びを語りました。

学校運営協議会の皆様からも次のような言葉が寄せられました。

学校運営協議会・会長 足達好子氏

「江藤先生には、学校と地域をつなぐ存在として長年にわたり多大な尽力をいただきました。先生のご助言や温かい視点が、子どもたちの学びを支える地域の力を高める原動力になっています。12年間の継続した取り組みがこのたび評価されたことを心から嬉しく思います」

校長 高橋 明子氏

「江藤先生の指導助言には、いつも新たな気付きがあります。コミュニティ・スクールの在り方をお示しいただき、大変感謝しています」

宝町地区自治会・会長 岩本 晃氏

「こども達に魅力ある校区と思ってもらえるようなまちづくりを目指している中で、江藤先生の学術的裏付けや貴重なご意見は、私の背中を押してもらえる活力源や自信となっています。いつもありがとうございます」