📮KURUME LETTER

学生が「藍・愛・で逢いフェスティバル」で久留米絣の魅力を発信
3月15日・16日に久留米地域地場産業振興センターで開催された「第28回 藍・愛・で逢いフェスティバル~伝・デン・DEN」に、法学部が中心となり行っている「絣フェスタ」プロジェクトのメンバーである学生やOB・OGが参加し、ファッションショーのモデルとして会場を盛り上げました。
本イベントは、久留米絣協同組合と久留米絣縞卸商協同組合が主催し、久留米絣の魅力を広く発信することを目的に毎年開催されています。25の絣織元と卸売り企業が集まる最大級の絣イベントで、今年で28回目を迎えました。本学は令和4年度からこの取り組みを全面的に支援しており、多くの来場者が伝統工芸の美しさや新たな可能性に触れる機会となりました。
久留米絣は1800年ごろに発案された国の重要無形文化財に指定されている伝統工芸品で、近年その魅力が再評価されていますが、220年を経た現代では、後継者不足や認知度低下といった課題も抱えています。
本学では、地域の大学としてこれらの課題解決に取り組み、地域貢献・地域活性化を目指しています。法学部では、前田俊文教授のゼミ生を中心に、サービスラーニングの一環として「絣フェスタ」プロジェクトを展開。久留米絣のファッションショーや、学生グループ「絣藍ドル・あいくる」による地域イベント出演など、若者目線での普及活動を行っています。
今回のフェスティバルでは、これらの活動に関わる学生や卒業生が、香蘭ファッションデザイン専門学校とのコラボレーションで久留米絣ファッションショーに出演。柄の流行の変遷を辿るテーマごとの衣装から、織元ごとの新作衣装のステージが展開され、伝統的な絣の風合いを生かしながら、現代のライフスタイルに調和する新たなデザインが披露されました。
ファッションショーの様子

また、会場には、絣組合に所属する織元や関連企業のほか、久留米工業大学のブース、購入した絣を着て記念撮影できるコーナー、地域の特産物を販売する露店なども並び、多彩な催しが展開されました。
久留米大学のブースでは、「藍プロジェクト」や「マートルプロジェクト」などの地域活動とともに、坂田織物と学生が共同開発した「ふるさと納税返礼品そっくる」や、学生が考案した久留米絣の端切れを再活用したハンドメイドキットの「かすりっと」などの紹介も行いました。
来場者からは、「来場して、久留米絣に抱いていたモンペのイメージが払拭された。気に入った色の服に一目ぼれして夫婦で購入した」という初めて絣に触れた方や、「学生さんがカラフルな衣装で輝いていて素敵だった。久留米絣の魅力を再発見できた」「新しい柄で着てみたいものがたくさん見つかった」といった絣愛好家など、さまざまな層の声が寄せられ大盛況のイベントとなりました。
初めてイベントに参加した清原那菜さん(法学部1年)は、「想像していた以上にたくさんのお客さんがいて緊張しましたが、私たちが着用していた絣の魅力が伝わっていたら嬉しいです。絣ファンの方や織元さん、藍・愛で逢いフェスティバルに関わられている全ての方々の絣への愛を感じ、これから絣を伝えていくために私たちもより一層頑張っていきたいとあらためて思いました」と話してくれました。
本学では今後も、地域と連携しながら伝統文化の継承と発展に貢献してまいります。
【イベント概要】
- 名称:第28回「藍・愛・で逢いフェスティバル ~伝・デン・DEN」
- 日時:2025年3月15日(土)、3月16日(日)10:00~17:00
- 会場:久留米地域地場産業振興センター(福岡県久留米市東合川5-8-5)
- 主催:久留米絣協同組合、久留米絣縞卸商協同組合
- 協力:久留米大学、絣フェスタ、香蘭ファッションデザイン専門学校
本学では、今後も地域との連携を深めながら、伝統文化の継承と発展に貢献していきます。

