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【授業紹介】職業と社会
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【授業紹介】職業と社会

法学部の基礎専門科目「職業と社会」は、本年で10年目を迎えました。社会人として活躍している久留米大学法学部OB・OGが毎週来学し、職についた動機や仕事の内容、やり甲斐や社会にとっての職業の意味などを学生に直接語りかけます。法学部同窓会の協力も得て、これまで来学された卒業生は述べで約320名にものぼります。

弁護士や司法書士、行政書士といった法学部とも関連の強い職種をはじめ、市役所や県庁の職員、教員、警察官といった学生に人気のある職業、銀行や保険会社といった一般企業に勤めている方々など、さまざまな職業のOB・OGが講師を務めています。

自分が目指している職種や業界の話を聞き今後の就職活動に役立てたり、これまで知らなかった分野を知ることで新たな可能性を探したりすることができる講義です。

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取材したこの日は、九州労働金庫の野口明日香(平成29年卒)さん、三井住友銀行の陶山理紗さん(平成29年卒)、検察官の吉田博文さん(平成12年卒)の3人に登壇いただきました。

吉田さんからは起訴をする権限を持つ検察官の責任の重さや、やりがいについてのお話が、野口さん・陶山さんからは学生時代にやっておけばよかったことなどの紹介があり、学生たちは真剣に聞き入っていました。吉田さんは「現役生に久留米大学の卒業生が社会で活躍していることを知ってもらい、キャリア形成の助けになれれば」とこの講義に参加される意義を話されました。

卒業生に質問する学生
卒業生に質問する学生
左から吉田さん、野口さん、陶山さん
左から吉田さん、野口さん、陶山さん

受講した学生からは「現役で働いている方のお話を聞くことは自分のためになり、おもしろい。進路を大学院にするつもりだったが、卒業生の話を聞いて、考えていたものとは別に自分の将来の姿を想像できた。この講義を受けてよかった」といった声が聞かれました。

科目担当の前田俊文教授からは「10年続いているこの講義は、学生に近い年代のさまざまなOB・OGにご協力いただいている。多様な職種に就く法学部の学生にも対応しているのと同時に、より広い視野を持って自分のキャリア形成を考え、将来社会人としてどのように生きていくのかを考えてもらいたい」とこの講義に込めた思いが語られました。

久留米大学ではたくさんの【つながり】を大切にしています。この「職業と社会」でも在校生と卒業生のつながり、自分の将来へのつながりを感じることができる講義となっています。